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USJが再入場禁止へ [マーケティング]

鳴り物入りで開園したUSJでしたが,人気は今ひとつでしばらく低迷が続いていました。

それが経営体制の刷新後は比較的好調で,復活基調にあります。そのUSJがこんな方針を打ち出しました。

【朝日新聞 USJ、7日から再入場禁止 「場内の食事高い」不満も】
http://www.asahi.com/national/update/0106/OSK200901060030.html

来園者は,年間パスがない限り、食事などで園外に出てしまうと戻ることができなくなるということです。USJの言い分はこうです。

「非日常の世界のコンセプトを生かすため」

要するに,非日常の世界にどっぷりと使ってもらうためには,その日一日は現実の世界に戻らないでね,ということでしょうか。しかしこれはおかしな話です。どのような楽しみ方をするかはお客さん次第ですし,一旦外に出たからといってそのお客様が園内の「非日常空間」を壊してしまう何かをするとも思えません。

誰がどう考えても園内で食事をしてもらい,客単価を上げようという意図がありありです。このような「メーカー発想」「売り手発想」をしているようでは,せっかくの復活ムードに水を差しかねません。

そんなに園内で食事をしてもらいたいなら,堂々と園外の業者と競争すればよいのです。再入場は自由だけれども,園内でどうしても食事がしたくなるようなサービスを考えるべきです。例えばジュラシックパークのアトラクションのそばで提売っているターキーレッグのような,アトラクションとうまく関連づけられたメニューと提供方法などは成功例でしょう。

非日常を売り物にしたいのであれば,ドーナツだのホットドックだのを売っていてはいけません。

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地下鉄のラッピング広告 [マーケティング]

時々,やたら派手な地下鉄がホームに滑り込んでくることがあります。これをラッピング広告と呼ぶそうですが(初めてしりました),その広告が苦戦しているそうです。

【朝日新聞 地下鉄のラッピング広告大苦戦 「停車中しか効果ない」】
http://www.asahi.com/national/update/0103/NGY200901030007.html

要するに,ホームに停車している時しか広告効果がないわけなので,広告主がなかなか集まらないそうです。さらにはあの派手な塗装を元に戻す費用も広告主だそうで,その額も1300万円と少なくありません。

財政赤字に悩む自治体としては,少しでも収入源を確保しようとの苦肉の策だったのでしょうが(もちろん背後には広告代理店が潜んでいるのでしょうが),世の中そんなに甘くはありません。

景気が悪くなればなるほど,広告主は広告の費用対効果に敏感になります。とくに近年はネット広告のような費用対効果が比較的容易,かつ厳密に測定できる媒体が出てきています。これまでのようなザル商売での広告はどんどん廃れていくのかもしれません。
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大丈夫ですか マスコミの皆さん [マーケティング]

このブログでも再三取り上げていますが、どうも日本人(というより大マスコミ)は世論調査が大好きな割には、その内容があまりにもチープです。いや、こんな調査にどのような意味があるのかと。

今朝の読売新聞で取り上げられている、麻生内閣に対する支持率も突っ込みどころ満載です(笑)。誰が調査設計をして、実施しているのかは知りませんが、優秀な方々が多いはずの新聞社。大丈夫でしょうか?

【麻生内閣支持49・5%、「福田」発足時下回る…読売世論調査】

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080925-OYT1T00903.htm?from=top

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080925-00000063-yom-pol

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まもなく麻生政権誕生 [マーケティング]

【Yahoo ニュース】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080924-00000541-san-pol
【ライブドアニュース】
http://news.livedoor.com/article/detail/3831577/

でも、総裁選のときから思っていたのですが、もう一つマーケティングセンスがないなあと。そう思った一番の理由は…

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マクドナルドのコーヒー [マーケティング]

鳴り物入りでスタートしたマクドナルドのプレミアムコーヒー。その成果のほどはよく知りませんが,こりゃダメだなと感じました。

なぜそう思ったかと言いますと…

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アラフォーだのアラサだの [マーケティング]

フリーアナウンサーの渡辺真理さんが結婚しました。その報道の中で,「アラフォー」なる言葉がよく使われています。すでにご存じかと思いますが,around 40(アラウンド・フォーティ),すなわち40歳前後を指す言葉なのですが,日本ではよくこのように世代を指し示す造語が大好きです。アラフォーのもととなったアラサ(around 30)もそうですが,古くは団塊世代や,その子供である団塊ジュニアなど,次から次へと新しいグループ名が誕生します。

これらの括り方は,マーケティングの視点からすると,いわゆるマス・マーケティングを前提としたものになります。ある世代の中に共通する何かを見いだし,それを一つの市場としてマーケティング活動を行うというものです。ただ近年は,マス・マーケティングはなかなか通用しなくなってきていますので,このようなセグメンテーションに果たしてどのような意味があるのか,やや疑問ではあります。

しかし一方で,爆発的なヒットを記録する商品も時々現れたりしますから,「マス」市場が完全になくなったというわけでもありません。市場のとらえ方は,マーケティングの基本でありながらも,大変難しい問題でもあります。


Around40 アラフォー白書

Around40 アラフォー白書

  • 作者: 吉田 みか
  • 出版社/メーカー: 毎日新聞社
  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: 単行本



シンデレラは40歳〜アラフォー世代の結婚の選択〜 (扶桑社文庫 み 5-1)

シンデレラは40歳〜アラフォー世代の結婚の選択〜 (扶桑社文庫 み 5-1)

  • 作者: 水次 祥子
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2008/06/28
  • メディア: 文庫



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コラボ名「モスド」 [マーケティング]

すでに提携が発表されていたモスバーガーとミスタードーナツですが,共同販促がいよいよスタートするそうです。

【ZAKZAK 「モスド」を合言葉に…モスとミスドが共同販促】
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_07/t2008071723_all.html

まあ第一弾の取り組みなので,その内容についてはあまり突っ込みは入れませんが,それにしても「モスド」が合言葉というのは…。

ライバルのマクドナルドに対する何か意味深なメッセージでしょうか(そんなわけはないですよね)。あまり優れたコピーでないことは確かです。
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大人だって行きたい キッザニア [マーケティング]

子供向けの仕事体験テーマパーク『キッザニア』が関西にも進出します。東京では大人気の黒字経営で,独立行政法人が運営して赤字を垂れ流しているどこぞの類似施設とよく比較されています。

【毎日新聞】 http://mainichi.jp/select/biz/news/20080703k0000m040161000c.html

よくテレビでも取り上げられていますので,その概要は私も知っていますが,大人であっても言ってみたいと思わせる施設です。例えば今回目玉となっている回転寿司や発掘作業などは,興味はあるけれども決して体験することはないでしょうから,是非やってみたいのですが。

やはり本物志向ということが,これだけ顧客を引きつけている理由でしょうか。子供向けのサービスはいかにも子供向けですが,じつは子供の方が大人よりも本物を理解する力が強いとも言われています。偽物に対しては興味を示さず,すぐに飽きてしまうのが子供だそうです。

確かに,前職時代,子供を持つお母さんにグループインタビューを何回もやりましたが,そのとき必ず出てくる話題が,電話機のおもちゃでした。親は子供に電話機のおもちゃを与えるのですがすぐに飽きてしまうそうです。そして本物の電話機を,いくらダメよといってもさわり続けているのだそうです。

また最近偏食の子供が増えた原因の一つが,あまりにも食べ物に「偽物」が増えたからだという説もあります。子供が大嫌いなピーマンやにんじんであっても,ちゃんと栽培されたものであれば多くの子供が喜んで食べるという話も聞きます。

子供向け商品というのは,じつは大人向けよりもはるかに慎重に,かつしっかりと作り込みをしなくてはいけないのかもしれません。


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仮説 マクドナルドの戦略 [マーケティング]

昨日のマクドナルドの話(http://d-mizuno.blog.so-net.ne.jp/2008-07-01)と,一昨日のコンビニの話(http://d-mizuno.blog.so-net.ne.jp/2008-06-30)。ともに身近な問題のせいか,いつもの3倍以上アクセスをいただきました。相変わらずアンケートは不人気ですが(笑)。

さて,いただいたコメントを拝見していて私もまた新しい仮説や発想が浮かびました。

nhamaさんのコメントで,客単価への指摘がありました(詳しくは昨日の記事のnhamaさんのコメントを)。確かにマクドナルドは100円マックの導入後,客単価が低下してきています。本来はハンバーガーに100円マックを追加してもらうことで客単価を上げようという戦略だったはず。しかし,世の人々の多くは100円マックだけしか買わなかった,という話です。いわばスーパーマーケットが目玉商品として1パック10円の卵を販売し,ついで買いを誘発しようとしたのにお客様は完全なバーゲンハンターになって赤字が出てしまったということと同じでしょう。

それでもマクドナルドは100円マックの品揃え拡大をやめません。なぜでしょう?

ここからは仮説です。ご存じのように,売上高は客数×客単価です。企業はこの両方をアップさせることに知恵を絞っています。小売業であれば客数を増やすためにチラシをまいたり,ポイントカードを作ったりしています。メーカーも取引客を増やそうと展示会に出品したり,ネットなどチャネルの拡大に努めています。

一方,客単価のアップについてはプレミアム商品をあげることができます。プレミアムモルツや玉露入りお茶のように,10円でも20円でも商品単価を上げようと,企業は涙ぐましい努力をしています。この努力のかけ算が売上高につながります。

ただこの2つの変数には,しばしばトレードオフの関係がみられます。つまり客数を増やすために商品単価を下げる,逆に客数が減っているから客単価を上げざるを得ない,というものです。両方の変数をともにプラスにすることは至難の業です。

さて,もう一度マクドナルドの話に戻りましょう。デフレ経済の中で同社が大成功を収めた戦略は明確です。

売上高(+)=客数(+)×客単価(-)

劇的に商品の値段を下げて,ライバル店のお客様を一気に奪いました。しかしこの戦略は長続きしませんでした。あまりにもコロコロ変わる価格に,お客様の嫌気がさしてしまったわけです。

そこでマクドナルドは,客単価アップを狙いました。おそらく客数アップが望めない以上,来てくれたお客様に100円でも多くのお金をお店に落としていってもらおうという作戦だったのでしょう。つまり,

 売上高(+)=客数(±0)×客単価(+)

という作戦でした。

しかし残念ながら,客単価は伸びず,その結果売上高も低下傾向(もちろん局所的には新商品がヒットして,来店客数が増加ということはありました)。

そこで一般の企業ならば100円マック戦略を転換し,もう一度本業のハンバーガー強化=客単価の復活を狙ったかもしれません。しかし同社は依然として100円マックの拡充に力を入れています。そこで私はこんなことを考えました。

売上高(+)=客数(+)×客単価(-)

なんだ。それってデフレ時代の戦略と同じじゃないか,と言われそうですが,問題は客数増加への考え方の違いです。私たちは暗黙的に,客数増加といえば新規客を増やすか,リピート客を増やすことだと考えていました。しかしひょっとしたらマクドナルドは,1人のお客様に何度もお店に来てもらうことで客数増加を狙っているのではないでしょうか。つまり朝マックセット+10時のブレイク+4時のブレイクとなると,おそらく1日あたりの客単価は600円近くになります。もし100円マックだけでも,1日3回来てもらえればお菓子とコーヒーで500円は超えます。コーヒーだけでも1日300円です。

そんな都合のいいことがあるか。そう思われるかもしれません。確かにマクドナルドの競合=お財布の取り合いの相手をドトールやスタバだと考えれば,そんなことはないだろうとなります。しかし相手を缶コーヒーだと考えてみてはどうでしょうか。例えば外回りのサラリーマンは1日2本~3本の清涼飲料水を自動販売機で買います。一本120円ですから1日240円から360円の出費です。これをマクドナルドが奪うと考えれば,あながち妄想とも言えないように思います。

同じようにタクシードライバーや,トラックの運転手。深夜労働の人たちも時間調整や休息に自動販売機のコーヒーをよく使います。また最近はそれほど厳しくないようですが,それでも路上駐車に対する規制が強化されているので,公園のトイレに行くことも難しくなっているそうです。そんな人たちが休息をかねて1日あたり100円×2=200円でもマクドナルドに落としてくれれば。

そうなるとこのあと問題となるのが店舗数と立地条件ということになってきます。今までのような繁華街,一番立地の出店戦略の見直しは必要かもしれません。

この仮説があたっているかどうかはわかりません。ただビジネスに唯一普遍の正解があるわけではなく,こうして仮説を立てていくことが大切だと,私は考えています。

おまけ

YouTubeでちょっと懐かしいマクドナルドのCMを見つけました。昔はこんな朝マックを提供していたのですね。


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規制「強化」とビジネスチャンス [マーケティング]

昨日は規制緩和が必ずしもビジネス拡大になっていないというお話をしました。

今日は過日お話ししたバス業界のお話のように,規制強化がビジネスチャンスになるかもというお話第二弾です。

6月は交通ルールにまつわる変更(改正)がいくつかありました。前回お話ししたのは,自動車の後部座席でのシートベルト着用義務化でした。今回は法律ではないのですが,道路交通に関する重要なルールブックである教則の変更に関連したものです。

その変更の中で,自転車の傘さしの片手運転をやめるよう明記されました。小学校などで傘さし運転はやめるように指導は受けていた記憶があるのですが,ルールブック(教則)には明示されていなかったようです。

日本は今,梅雨まっただ中です。でも傘さし運転は明確にダメということになりました。

そこで目ざといビジネス・パーソンたちは,レインウエアの販売強化です。実際に多くの種類が登場し,非常に売れているそうです。

【読売新聞】 http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20080621ok02.htm?from=nwla

どうもおとなしい日本人は,規制緩和でビジネスを創造するよりも,規制強化をうけてのビジネス拡大が得意なのかもしれません(皮肉です)。

ただ規制緩和と同じで,良い悪いは別として,中途半端な規制強化はビジネスを急速に縮小させます。路上駐車取り締まり強化当初は,コインパーキングが次々に増え,株価が上昇したりしました。しかし,思っていたほど取り締まりがないということで,その勢いは衰えました。

今回も,「なんだ。傘さし運転しても大丈夫じゃないか」ということになれば,レインウエアビジネスは一気にもとに戻りそうです。

ただ路上駐車にしても,自転車の傘さし運転にしても,他の人に迷惑をかける行為ですし,深刻な事故や危険を招く恐れがある行為です。是非とも避けていただきたいと思います。
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