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これぞイノベーション? 男子新体操 [ユーザーイノベーション]

何も言わずごらんあれ。

Twitterでもつぶやきましたが,当初「あれは新体操ではない」と批判されたとか。でもその言葉こそ,イノベーターとしての大きな勲章。個人的には新しい変化とは,こういう従来の枠組みでは明らかに「おかしい」と感じられるとこらから始まるような気がします。


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27インチのiPad [ユーザーイノベーション]

iPad2の発売が発表されたばかりですが,なんと27インチという巨大ディスプレイを持つ新型iPadが発売されるという情報が。
その衝撃の映像がYouTubeにアップされています。



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ゴパンに補助金 これこそ農協がやったら? [ユーザーイノベーション]

コメからパンを作ることが出来る三洋電機の「GOPAN」。爆発的に売れているこの商品ですが,福島県湯川村が面白い制度を始めました。

【河北新報:「ゴパン」購入費 半額分を補助へ】
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110223t61009.htm
関連:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110223-00000004-khk-l07

コメが特産の湯川村。その美味しいコメでパンを作ってもらい,米の消費拡大や商業振興に役立てたいというのが狙いのようですが,こういうイベントはむしろ農協あたりがやったらよいのに,と思います。

農業関係者は,政府が検討しているTPPへの参加によって日本の農業が危機だと叫んでいますが,そもそも故国内での米の消費がもっと伸びないことには,長期的に見ても農業はじり貧になります。例えば農協が余りある予算を使えば,もっと面白いプランがたくさんできるはず。

そう思って同じ河北新報のニュースサイトをみていると,似たような取り組みが東北各地で始まっています。

【河北新報:地元のコメでパン焼いて 人気「ゴパン」東松島市が貸し出し】
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110213t15005.htm

【河北新報:ごはんパン、登米新名物に 試作品まつりで好評】
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110223t15022.htm

これってまさにユーザーイノベーションを使って新しい商品やサービス,需要を生み出すチャンスだと思うのです。これまでもコメを使ってパンを作るという発想はあったかもしれません。しかし技術的な難しさがあってシロウトではなかなかできなかった。ところがGOPANという商品が生まれることで,ユーザー(コメの消費者)が自由にパンを工夫することができるようになったわけです。

ユーザーはメーカーとは違った商品開発をすることがしばしばあります。そのユーザーならではの事情(たとえばアレルギーや好き嫌い)という問題を克服するために,その問題に関してはメーカー以上に深く考えているからです。そのユーザーの工夫がGOPANというツールによって具体的な商品になるのです。

GOPANに限らず,こういう活動をしていけば結構面白いものが出てくるかもしれません。

このような消費の拡大に繋がるような「知恵」を生み出す可能性があるものに対して,もっと助成なりキャンペーンなりを行うという発想も持ってみてはどうでしょうか。一時的な消費に対する助成だけでは,それっきりですから。


SANYO ライスブレッドクッカー Gopan プレミアムホワイト SPM-RB1000(W)

SANYO ライスブレッドクッカー Gopan プレミアムホワイト SPM-RB1000(W)

  • 出版社/メーカー: 三洋電機
  • メディア: ホーム&キッチン



民主化するイノベーションの時代

民主化するイノベーションの時代

  • 作者: エリック・フォン・ヒッペル
  • 出版社/メーカー: ファーストプレス
  • 発売日: 2005/12/09
  • メディア: 単行本



ゴパンの本 〜おうちのおこめでおいしいパン〜 (晋遊舎ムック)

ゴパンの本 〜おうちのおこめでおいしいパン〜 (晋遊舎ムック)

  • 作者: 荻山 和也
  • 出版社/メーカー: 晋遊舎
  • 発売日: 2011/01/26
  • メディア: 大型本



ホームベーカリーBook―おうちで焼きたてパン (マイライフシリーズ 694 特集版)

ホームベーカリーBook―おうちで焼きたてパン (マイライフシリーズ 694 特集版)

  • 作者: 荻山 和也
  • 出版社/メーカー: グラフ社
  • 発売日: 2008/01/01
  • メディア: ムック



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日本に根付くか? ネットの実名主義 [ユーザーイノベーション]

【時事通信:日本にもじわり浸透=「実名制」に企業も関心】
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2011022100023

関連 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110221-00000016-jij-bus_all

エジプトをはじめとする中東諸国で吹き荒れる民主化運動。その原動力となったと言われるのがフェイスブック。

フェイスブックは実名主義です。自分の素性どころか顔写真まで公開してネットワークを構築していきます。

一方では匿名主義が基本。2ちゃんねるに代表されるように,自分たちの素性を隠した状態でコミュニケーションが図られます。フェイスブックと同じようなSNSサービスを提供するミクシィも,匿名の人が非常に多くなっています。

この2つの考え方は,それぞれ長短がありますし,ネットに対する基本的なイデオロギーの違いとも言えるかもしれません。匿名主義が支配的である日本のネット社会に,この実名主義がどこまで広がるのでしょうか。非常に興味深いものがあります。


フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

  • 作者: デビッド・カークパトリック
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2011/01/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



フェイスブック 私たちの生き方とビジネスはこう変わる (現代プレミアブック)

フェイスブック 私たちの生き方とビジネスはこう変わる (現代プレミアブック)

  • 作者: イケダ ハヤト
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/02/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



アウト・オブ・コントロール―ネットにおける情報共有・セキュリティ・匿名性

アウト・オブ・コントロール―ネットにおける情報共有・セキュリティ・匿名性

  • 作者: 大谷 卓史
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/04/18
  • メディア: 単行本



アノニマス

アノニマス

  • 作者: 渋井哲也
  • 出版社/メーカー: 情報センター出版局
  • 発売日: 2001/10/10
  • メディア: 単行本



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ウィニー無罪判決 [ユーザーイノベーション]

非常に難しい問題ですが,司法が1つの判断を下しました。

【読売新聞:ウィニー開発者に逆転無罪…「著作権侵害の意図なし」】
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091008-OYT1T00372.htm?from=top

ファイル共有ソフト「ウィニー」の開発者が,著作権法違反ほう助罪に問われていた事件ですが,大阪高裁が,「著作権侵害の目的に使うようネット上で勧めてウィニーを提供したという積極的な意図は認められず、ほう助罪は適用できない」ということで,逆転無罪を言い渡しました。

【読売新聞:ウィニー無罪判決、被告「技術者にいい影響」】
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20091008-OYT8T00730.htm

ウィニーは確かに違法な使われ方をすることが多いようですが,だからといって開発者にその責めを過度に負わせることは,技術開発の停滞を招きかねません。何事にもよい面,悪い面があるわけで,片方の現象だけを取り上げて開発者を断罪することはよくないでしょう。ダイナマイトは建設現場など多くの場面で人々を幸せにしましたが,一方で多数の人を殺害する道具となってしまったのと同じです。イノベーションにはそんな性質があるですから,それは仕方のないこと。

また大学で法律を学んだもの,それもたまたま罪刑法定主義(詳しくはここ)を先行していたものとしては,今回の事件を有罪に持って行くのはあまり適切ではないように感じます。日本社会では道義的責任がよく言われますが,それはあくまでも倫理的な問題であって刑罰を科すかどうかとは別問題。法律で定まっていないことを,無理矢理「解釈」で当てはめることは罪刑法定主義の理念に著しく反します。きちんと立法によって措置すべき問題です。


図解でわかる刑法 (入門の法律)

図解でわかる刑法 (入門の法律)

  • 作者: 新保 義隆
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2006/11/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ただ今回の判決を聞いて思ったのですが,開発者と著作権者。どちらも権利を濫用ししすぎているように感じます。開発者はある時点で,このソフトが違法に使われていることが多いことに間違いなく気付いているはず。それであれば,ソフトを開発したものとしてすべての使い方をユーザーに委ねるのではなく,なんらかの対策を講じるのもまた開発者の責任でしょう。

一方著作権者も,ひたすら権利を守ることに終始し,それを使う(楽しむ)ユーザーへの配慮が欠けていることもまた事実。社会福祉(social welfare)の視点から考えると,著作物を含むイノベーションの独占は非効率以外の何者でもないですし,その社会全体としての不利益を受け入れてまでイノベーターに利益を独占させている意味を,彼らは考える必要があるように思います。

権利の裏側には,義務と責任が伴います。権利を主張する以上,それにともなう責任を果たさなければ健全なイノベーションは進まないのではないでしょうか。とくにユーザー・イノベーション,オープン・イノベーションという新しい形のイノベーションが増えています。私たちの意識も変えていく必要があるように感じます。


民主化するイノベーションの時代

民主化するイノベーションの時代

  • 作者: エリック・フォン・ヒッペル
  • 出版社/メーカー: ファーストプレス
  • 発売日: 2005/12/09
  • メディア: 単行本



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ビックカメラの謎のピアノマン [ユーザーイノベーション]

本当はもっと早く取り上げたかったのですが,面白い記事を見つけました。すでにご存知の方も多いと思いますが,家電量販店「ビックカメラ」有楽町本館に「謎のピアノマン」が出没しているというニュースです。

【産経新聞:都市伝説を追うビックカメラの“謎のピアノマン” その正体は…】
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090621/trd0906211801006-n1.htm

地下2階の電子ピアノ売り場にその男性はいた。野球帽にマスク、オレンジ色のベスト。ちょっと怪しげな格好だ。しかし、一歩ずつ近づき、ピアノの音色が聞こえてくるにつれ、不思議な空気に包まれた。  ビックカメラのCM曲や販売員の売り出しの声で騒々しい店内で、男性のいる場所だけ別世界のよう。鍵盤の上を踊るように動く指に合わせ、音があふれ出している。まさに“一人オーケストラ”。めまぐるしく曲調が変わる即興のリサイタルに、通りかかる人もぎょっとしたり、足を止めて聴き入ったり…。

どこの家電量販店の電子ピアノ売り場でも,ピアノの腕をひけらかして演奏している人はよく見かけます。しかしこの人は,どうやらちょっと“格”が違うようです。

じつはこの人。プロの音楽家らしく,ピアノが好きなのですが自宅に持っていない。そこでピアノ売り場に出かけてきて演奏会を始めているということらしいのです。さらにはレコーディングまでしていった経験があるというのですから,なかなかのツワモノです。

インタビュー内容を読む限り,非常にユニークな過去をお持ちなようです(どこまで本当かはわかりませんが)。風貌も一見するとホームレス風。さぞかしお店は迷惑しているのかと思いきや,

「私たちよりよっぽど電子ピアノの良さを理解されていますから。できることなら毎日来てほしい」(ビックカメラ新宿西口店の石川勝芳店長)

だそうです。なんと接客までしているようで,100台以上は紹介したと豪語しています。彼の紹介でピアノを買ったお客さんも,

「電子ピアノでこんなにいろんな音が出せるなんて知らなかった。自分でも作曲するようになったし、音楽観も変わりました」

とコメント。さらには夕食の差し入れがあったりと,ちょっとしたカリスマです。

私の研究領域は,ユーザーイノベーションです。これまでメーカーが行うものであると信じられていたイノベーションが,その多くがじつはユーザー(この場合は製品の使い手という意味で,消費者だけでなく企業も含みます)によるものであり,その傾向はますます強まっているし,メーカーイノベーションよりも効率的なことがある,という考え方です。

このピアノマンのお話も,その考え方に近いのかなと思います。メーカーが消費者をある方向に導くために使われることが多いプロモーション活動。このピアノマンがおこなっていることも製品プロモーションなのですが,しかしそれはメーカーのコントロールは一切かかっていません。有名選手にお願いをして,最新モデルを試合で使ってもらうような戦略とは根本的に違うわけです。

それでいてお客さんに効率的に商品のよさを伝えている。それがわかっているから,ビックカメラもあえて干渉したり,同店のプロモーション活動に組み込んだりしようとせず,むしろピアノマンのあるがまま,やりたいままに活動できる環境を整える仕事に徹しているわけです。

ユーザーイノベーション研究の父であるエリック・フォン・ヒッペルMIT教授は,「イノベーションの民主化」という言葉をよく使います。これまでのイノベーションという世界では,メーカーという君主の下で,ユーザーが長く我慢を強いられてきました。自分たちが本当に欲しい商品,情報に出会えない時代が続いてきました。しかしインターネットをはじめとする情報・コミュニケーション手段の進展により,ユーザーはそのイノベーションを行う権利を手にしたという意味です。

このように書くと,メーカーはこれまでもユーザーの声を製品やプロモーションに反映させてきた,という反論があるかもしれません。しかし違います。ユーザーイノベーションは「反映」ではなく,ユーザー自身がイノベーションをおこない,その結果をメーカーが「取り込む」もしくはユーザーがイノベーションをしやすい環境をメーカーが「整える」ことなのです。

これからはあらゆる分野で,ユーザーが主導権を握り,それにメーカーがしたがうようになっていくに違いありません。


民主化するイノベーションの時代

民主化するイノベーションの時代

  • 作者: エリック・フォン・ヒッペル
  • 出版社/メーカー: ファーストプレス
  • 発売日: 2005/12/09
  • メディア: 単行本




競争的共創論―革新参加社会の到来 (HAKUTO Management)

競争的共創論―革新参加社会の到来 (HAKUTO Management)

  • 作者: 小川 進
  • 出版社/メーカー: 白桃書房
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本






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Amazonのカスタマーレビューで [ユーザーイノベーション]

非常に興味深いニュースです。
ネット書店Amazonの書評である「カスタマーレビュー」を巡って,批評される作者とAmazonでちょっとしたトラブルになっているというものです。

【朝日新聞 アマゾン、消された書評 著者・水村さん「公正さ疑う」】 
http://www.asahi.com/shopping/news/TKY200902160432.html

著者である作家の言によれば,その作品に好意的なレビューが6つも突然削除されたとのこと。それも基準があいまいで,外部からの意見で簡単にレビューを削除しているのではなないかと,作者は疑問を呈しています。

この事件そのものの結末にも注目したいのですが,それ以上にこのカスタマーレビューが「公共」的な存在になってきている点が興味深いです。よく考えてみれば,Amazonは一民間企業です。その企業が自分たちの事業の販売促進策に過ぎない「カスタマーレビュー」をどのように扱おうと,それは基本的に自由なはず。

しかし一方で,私も含めこのAmazonのやり方になんとなく違和感を覚える人は少なくないはずです。おそらくそれは,このカスタマーレビューの情報が一企業の単なる販促ツールを超え,多くの人々にとっての公共財となってきているからではないでしょうか。それだけに例えばそのツールの提供者であっても,その内容を自由に扱うことは許さないという機運が出てきてしまうのかもしれません。これは2ちゃんねるをはじめとするネット掲示板や,OKwaveやはてなといった問題解決サイトなどでも同じなのかもしれません。


このように自社のサービスが「公共化」すること。これがその企業にとって望ましいことなのか,よくないことなのか,非常に微妙なところです。


「みんなの意見」は案外正しい

「みんなの意見」は案外正しい

  • 作者: ジェームズ・スロウィッキー
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/01/31
  • メディア: 単行本



「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき

「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき

  • 作者: スコット・ペイジ
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2009/01/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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