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ゴパンに補助金 これこそ農協がやったら? [ユーザーイノベーション]

コメからパンを作ることが出来る三洋電機の「GOPAN」。爆発的に売れているこの商品ですが,福島県湯川村が面白い制度を始めました。

【河北新報:「ゴパン」購入費 半額分を補助へ】
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110223t61009.htm
関連:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110223-00000004-khk-l07

コメが特産の湯川村。その美味しいコメでパンを作ってもらい,米の消費拡大や商業振興に役立てたいというのが狙いのようですが,こういうイベントはむしろ農協あたりがやったらよいのに,と思います。

農業関係者は,政府が検討しているTPPへの参加によって日本の農業が危機だと叫んでいますが,そもそも故国内での米の消費がもっと伸びないことには,長期的に見ても農業はじり貧になります。例えば農協が余りある予算を使えば,もっと面白いプランがたくさんできるはず。

そう思って同じ河北新報のニュースサイトをみていると,似たような取り組みが東北各地で始まっています。

【河北新報:地元のコメでパン焼いて 人気「ゴパン」東松島市が貸し出し】
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110213t15005.htm

【河北新報:ごはんパン、登米新名物に 試作品まつりで好評】
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/02/20110223t15022.htm

これってまさにユーザーイノベーションを使って新しい商品やサービス,需要を生み出すチャンスだと思うのです。これまでもコメを使ってパンを作るという発想はあったかもしれません。しかし技術的な難しさがあってシロウトではなかなかできなかった。ところがGOPANという商品が生まれることで,ユーザー(コメの消費者)が自由にパンを工夫することができるようになったわけです。

ユーザーはメーカーとは違った商品開発をすることがしばしばあります。そのユーザーならではの事情(たとえばアレルギーや好き嫌い)という問題を克服するために,その問題に関してはメーカー以上に深く考えているからです。そのユーザーの工夫がGOPANというツールによって具体的な商品になるのです。

GOPANに限らず,こういう活動をしていけば結構面白いものが出てくるかもしれません。

このような消費の拡大に繋がるような「知恵」を生み出す可能性があるものに対して,もっと助成なりキャンペーンなりを行うという発想も持ってみてはどうでしょうか。一時的な消費に対する助成だけでは,それっきりですから。


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