阪神大震災から13年 [エッセイ]
またこの日がやってきました。震災で亡くなられた方々には,改めてご冥福をお祈り申し上げます。
以前も書きましたが,私は当時,大阪市内に住んでいました。震度4ぐらいなので,被害が甚大だった地域に比べればたいしたことはなかったのですが,天井と床か互い違いに動いていくという,今までにない恐ろしい体験をしました。動物の本能なのかもしれませんが,なぜか地震発生の5分ぐらい前に目が覚めていたのですが,必至に食器棚を抑えながらその恐ろしさに耐えていたのを,今でも鮮明に覚えています。
同僚に救援物資を届けるために,震災直後の被災地にも入りました。また広島のクライアントと仕事をしていたのですが,新幹線システムが完全に遮断されたため,飛行機で移動せざるを得なかったのですが,そのとき上空から見た,焼け野原の長田地区の光景も絶対忘れることができません。これらの光景を思い出すと,自然と涙が溢れてきます。
震災にあった多くの人が言っていることですが,私もこの日を境に人生観が大きく変わりました。この世の中のはかなさを痛感したというか,ある意味吹っ切れたというか。今ある光景は永遠ではないこと,そしてある日突然この世を去らなければならないこともあることを,嫌というほど思い知らされました。だからこそ生きている間は,しっかりと生きなければとも。当然のことながら,私のキャリアチェンジには,この震災が大きな影響を与えましたのです。
毎年1月17日は,自分の生き方を見つめ直す,そんな日であり続けようと思っています。
阪神淡路大震災が先生のキャリアチェンジング影響を与えていたんですね。私も震災後に雪国から派遣され、1週間兵庫県庁前公園のテント村で避難住宅の受付斡旋に携わりました。あの時の風、状況、人々の姿、今でも鮮明に覚えています。常日頃の備えでは乗り越えられない状況があり、それにどう対応していくかを考えさせられ、今でも考えています。
by 26@がーさん (2008-01-21 00:11)