勝谷誠彦氏のコラムより [研究]
諸般の事情から,火曜日はどうしても遅い時間の更新になってしまします。先週のように朝早く取りかかることができればよいのですが…。
遅くなったことをよいことに,先ほど立ち読みした『SPA!』より。私の好きな勝谷誠彦のコラムの中で面白い話がありました。海外から日本をみてみることの必要性だったのですが,バンコクのあるジャーナリストの指摘に関する話が秀逸でした。バンコクでは最近クーデターがありましたが,そのジャーナリストいわく「第二次世界大戦以降,アジア諸国でクーデターによる政権交代がおきていないのは日本だけでは?」
確かに。日本にいると政権交代は選挙による手段で,それが民主的だと思っていますが,海外,それも身近なアジア諸国からすると別に選挙による政権交代が普通ではないわけです。さらにそのジャーナリスト氏いわく「なんで日本ではクーデターが起きないか。それはアメリカの植民地だから」。これは皮肉半分のなのですが,外からみると日本はこのように写っているわけです。
このブログは経営学に関するものなので,政治システムがどうのという話をするつもりはありません。ただ,この外からの視点ということは研究者として,そして経営者として必要なのではないでしょうか。これはクーンのパラダイム論にも通じますが,1つの世界にどっぷりとはまっていると,モノの見方が固定化してしまいます。そして異なるパラダイム間では議論が通じないということが起きます。
組織を維持するためにはこのパラダイム固定は大切なのでしょうが,新しい発想や活力をを組織に呼び込む時には,この固定化されたパラダイムは邪魔者になります。どこかで自分たちを外から見る。大切なことだと思いました。
パラダイム論に興味がある人は是非これを
勝谷誠彦氏の近著はこちら
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