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人を口説く術 マーケティングの極意 [ビジネス一般]

NHKで毎週放送している「プロフェッショナル 仕事の流儀」。昨今の「プロフェッショナル・ブーム」を反映した番組ですが,結構面白い。毎週いろいろな世界の「プロ」が登場し,その仕事ぶりを紹介するのですが,そのエッセンスをまとめたムックが最近発刊されました。 なぜかAmazonでイメージ(画像)がないのですが,ナビゲーターの茂木健一郎やホテル再生請負人星野佳路,ローソン新浪剛史ら著名人が仕事を進める際に大切にしている秘密を公開しています。

明日から使える「仕事術」

明日から使える「仕事術」

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 大型本


その中でも興味深かったのが,幻冬舎の石原常務が語る「人を口説く術」。同社は不況の出版業界において次々とヒット作を世に送り出していますが,その秘訣が「手紙」。これは社長の見城氏も同じ作戦を使っているのですが,執筆を依頼したい相手に対してとにかく手紙攻撃。相手が振り向いてくれるまで一生懸命手紙を書きます。

しかしただ書けばよいというものではありません。そこには深い読みと作戦があります。詳しくは書きませんが,これは小手先の姑息なテクニックではありません。至極当たり前のことなのですが,ついつい忘れてしまいがちな発想です。一言で言えば,相手の立場に立ち,相手のことをまずよく知ること。

石原氏の部分は,私のゼミ生にも勧めました。彼らは現在就職活動に邁進しています。しかし学生は自分のことしか考えていません。「どうして採用しないのか」「エントリーシートを出しているのに声もかからない」。当たり前です。面接ではただ聞かれたことに答えているだけですし,どの会社にも同じようなエントリーシートを出しているのですから。 つねに相手の立場にたって,「何が聞きたいのだろう」「自分は相手のことをどこまで知っているのだろう」「相手が振り向いてくれる手紙(エントリーシート)はどうしたらよいのだろう」と考えなくてはいけないわけです。実がこれがマーケティングの極意だったりするわけですが。

ビジネスの世界でも,「あの取引先は値段のことしか言わない」。こう嘆く人とよく会います。しかし,それはあなたが価格以外でお客様を振り向かせる術を持っていないから。飛ぶ鳥を落とす勢いの男前豆腐店の社長がこんな事を言っていました。「スーパーで価格の話しかされないのは,自分がダメだしされているってことです。自分の企画が足りないといわれているんです」

男前豆腐について知りたい人はこれがオススメ。

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー

風に吹かれて豆腐屋ジョニー―実録男前豆腐店ストーリー

  • 作者: 伊藤 信吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/08
  • メディア: 単行本


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