電子ジャーナル急騰 [研究]
研究者にとって、論文を読むことは大切な仕事です。近年は論文が掲載されている雑誌(ジャーナル)の電子化が進み,非常に便利になってきているのですがその価格が高騰しているというニュースです。
【毎日新聞:電子ジャーナル:高い!学術雑誌ネット購読料 3年で2.5倍、155億円】
http://mainichi.jp/life/edu/news/20100127dde041040017000c.html
コスト増や利用できる論文の数が増加しているなど、出版社側の言うこともわからないではないですが,その一方で電子ジャーナルには在庫コストがかかりません。一旦電子化してしまえば,あとは基本的に利益を生み出し続けるわけです。3年で2.5倍は異常すぎます。
研究の世界でもIT化の波は押し寄せています。電子ジャーナルをはじめ,論文作成のための専用ソフトなど便利で生産性を上げるものが次々に登場しています。しかしどれもこれも価格が高い。研究者という狭い市場を相手にしているため,単価を上げざるを得ないのでしょうが本当に高い。
これに反比例するかのように研究予算は削減されています。先の事業仕分けで見られた「予算が削られたら即世界の競争から脱落する」というような短絡的な議論には賛成できませんが,コストが増大してきていることも事実です。
研究というものに対して,世の中の理解はまだまだ低いものがあります。私たち研究者自身がもっと研究についてマーケティング活動をおこない,理解を得るための努力もしなくてはなりません。
【毎日新聞:電子ジャーナル:高い!学術雑誌ネット購読料 3年で2.5倍、155億円】
http://mainichi.jp/life/edu/news/20100127dde041040017000c.html
コスト増や利用できる論文の数が増加しているなど、出版社側の言うこともわからないではないですが,その一方で電子ジャーナルには在庫コストがかかりません。一旦電子化してしまえば,あとは基本的に利益を生み出し続けるわけです。3年で2.5倍は異常すぎます。
研究の世界でもIT化の波は押し寄せています。電子ジャーナルをはじめ,論文作成のための専用ソフトなど便利で生産性を上げるものが次々に登場しています。しかしどれもこれも価格が高い。研究者という狭い市場を相手にしているため,単価を上げざるを得ないのでしょうが本当に高い。
これに反比例するかのように研究予算は削減されています。先の事業仕分けで見られた「予算が削られたら即世界の競争から脱落する」というような短絡的な議論には賛成できませんが,コストが増大してきていることも事実です。
研究というものに対して,世の中の理解はまだまだ低いものがあります。私たち研究者自身がもっと研究についてマーケティング活動をおこない,理解を得るための努力もしなくてはなりません。
やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論
- 作者: 島岡 要
- 出版社/メーカー: 羊土社
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
バンキシャ 虚偽放送問題 [研究]
日本テレビが制作している「バンキシャ!」という番組で,虚偽情報があったことが発覚しました。ついには日テレの社長が引責辞任するまでに,問題は拡大しています。
【産経新聞 バンキシャ虚偽報道で日テレ社長が引責辞任】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090316-00000574-san-soci
事の詳細については,以下のリンクをみていただければと思うのですが,問題の本質はここで書かれているような難しいことではないように思います。早い話,情報提供者の証言だけに頼り,裏取り作業を怠っただけだと思われます。
【iZa 衝撃事件の核心異例の立件「バンキシャ!」虚偽証言 日テレが乗った“迫真ストーリー”】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/231783/
先日,このブログをきっかけに『marie claire』という雑誌から取材を受けました。テーマは不況に関するマスコミ報道についてだったのですが,そこで記者(ライター)の方と話題になったのが今日のマスコミの足腰の弱さと,その情報を鵜呑みにしてしまう国民の危うさでした。
【産経新聞 バンキシャ虚偽報道で日テレ社長が引責辞任】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090316-00000574-san-soci
事の詳細については,以下のリンクをみていただければと思うのですが,問題の本質はここで書かれているような難しいことではないように思います。早い話,情報提供者の証言だけに頼り,裏取り作業を怠っただけだと思われます。
【iZa 衝撃事件の核心異例の立件「バンキシャ!」虚偽証言 日テレが乗った“迫真ストーリー”】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/231783/
先日,このブログをきっかけに『marie claire』という雑誌から取材を受けました。テーマは不況に関するマスコミ報道についてだったのですが,そこで記者(ライター)の方と話題になったのが今日のマスコミの足腰の弱さと,その情報を鵜呑みにしてしまう国民の危うさでした。
marie claire (マリ・クレール) 2009年 04月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: アシェット婦人画報社
- 発売日: 2009/02/26
- メディア: 雑誌
正月からちょっとうれしかったこと [研究]
新年早々,Amazonで本を買いました(正しくは31日に注文して今日届いたのですが)。その本の中で,私がかつて書いた論文(ケース)が引用されていました。私は比較的マイナーな事例やテーマを扱っているので,あまり人から引用されることがありません。
ただ最近,この「現代企業」という本や,学会発表などでたまに私の研究を引用してもらえる場面に遭遇するようになりました。この世界で生きているものにとって,引用数というのは一つのステータスというか,研究が評価されているという目安になります。
新年早々,それを目にすることができてすごく気分が晴れやかになりました。今年もがんばろうという気持ちが,今は瞬間的に盛り上がっています。
この本の第7章,京都試作ネットの事例に関する部分です。
ただ最近,この「現代企業」という本や,学会発表などでたまに私の研究を引用してもらえる場面に遭遇するようになりました。この世界で生きているものにとって,引用数というのは一つのステータスというか,研究が評価されているという目安になります。
新年早々,それを目にすることができてすごく気分が晴れやかになりました。今年もがんばろうという気持ちが,今は瞬間的に盛り上がっています。
この本の第7章,京都試作ネットの事例に関する部分です。
情報の裏を読む ~日銀総裁人事報道より [研究]
昨日は出張先から移動でバタバタしており,更新をサボってしまいました。
さてビジネスの世界でも研究の世界でも,情報は大切です。しかし情報を正しく読み解くことはそれほど簡単ではありません。私の師匠がよく使っている例ですが,芥川龍之介の「藪の中」は,まさにこの情報を読み解く難しさを表しています。
ご存じの方も多いと思いますが,『藪の中』とはこんなお話です。
藪の中で起こったある男性の殺人事件について,第1発見者や男の妻,男の霊(もちろん巫女さん経由ですが),盗人など,いろいろな人が事件について証言するのですが,結論(男の死因)は食い違っているのです。そしてどの証言ももっともらしいため,結局犯人が誰か(もしくは自殺なのか)はわからずじまいというものです。
まだ見ていないのでわかりませんが,コマーシャルを見る限りでは「バンテージポイント」という映画も,この『藪の中』と同じような感じなのかもしれません。
【バンテージポイント オフィシャルサイト】 http://www.sonypictures.jp/movies/vantagepoint/
さてビジネスの世界でも研究の世界でも,情報は大切です。しかし情報を正しく読み解くことはそれほど簡単ではありません。私の師匠がよく使っている例ですが,芥川龍之介の「藪の中」は,まさにこの情報を読み解く難しさを表しています。
ご存じの方も多いと思いますが,『藪の中』とはこんなお話です。
藪の中で起こったある男性の殺人事件について,第1発見者や男の妻,男の霊(もちろん巫女さん経由ですが),盗人など,いろいろな人が事件について証言するのですが,結論(男の死因)は食い違っているのです。そしてどの証言ももっともらしいため,結局犯人が誰か(もしくは自殺なのか)はわからずじまいというものです。
まだ見ていないのでわかりませんが,コマーシャルを見る限りでは「バンテージポイント」という映画も,この『藪の中』と同じような感じなのかもしれません。
【バンテージポイント オフィシャルサイト】 http://www.sonypictures.jp/movies/vantagepoint/
時間の大切さ: 優先順位と捨てる勇気 [研究]
金曜日は更新ができませんでした。じつは金曜日から日曜日まで,学会で九州に行っていました。経営関係の学会なのですが,トヨタの自動車工場見学もすることができ,非常に有意義でした。工場見学の話はまたの機会にさせていただくとして,今日は学会で感じたタイムマネジメントの重要性について
小池防衛大臣の記事を世界レベルでみると [研究]
朝日新聞によると,小池防衛大臣の訪米は異例の厚遇だったとか。
詳しい記事はここ; http://www.asahi.com/politics/update/0811/TKY200708110180.html
確かにチェイニーやライスなど,ブッシュ政権の中枢を担う人物と面会ができたのですから,厚遇なのでしょう。しかし,別の角度からこの話を見てみると,意外なことが見えてきます。
帰国 [研究]
本日,無事帰国。スカンジナビア航空は言われているほどではないですが,なかなか丁寧な対応でした。
真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか
- 作者: ヤン カールソン
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1990/03
- メディア: 単行本