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エコポイント狂騒曲 [ビジネス一般]

家電エコポイントが12月から半減されることをうけ,現在,家電量販店の店頭,とくに薄型テレビ売り場はすごいことになっているそうです。私も洗濯機の買い換えを考えてあるお店にいったのですが,もう洗濯機など後回し。完全なる薄型テレビシフトです。

この状況をみて,消費者も冷静になればよいのに,と思ってしまうのは私だけでしょうか

普通に考えれば,この時期に慌てて買うよりも,12月に入った方がお得になるはず。確かにエコポイントは半減しますが,そのぶんのディスカウントが期待できるからです。実際,商品そのものの値引きは,現在は相当渋いようで,商品価格は横ばいが続いています。

今の薄型テレビの売れ方はどう考えても年末商戦需要の先食い。12月を過ぎれば,家電量販店には恐ろしい現実が待っています。そうなると量販店は必ず値引き戦略に打って出てくるはず。それを狙えば,半減するエコポイント分ぐらいは簡単に補えるのではないでしょうか。自動車というよい先例があります。

ただ,高速道路の無料化ではあれほど反対と批判をしていたメディアや国民は,どうしてこのエコポイントについては無批判なのでしょう。両方とも税金という,自由経済社会にとっては禁断の手法を使って景気や経済を刺激するものです。

高速道路では「受益者負担」が連呼されましたが,エコポイントも理屈は同じ。薄型テレビを買わない人の税金も投入されるわけですから。結局のところ,国民のマインドは「受益者負担」という原理原則ではなく,自分が損をするか得をするかだけなのか,という感じがしてなりません。

エコポイント一つで,これだけ国民を熱狂させる。これは「うまい」政策だったことは間違いないのですが,なんとなく複雑な感じです。


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