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環境とビジネスモデル [環境問題]

政府のCO2 25%削減目標に対して非難囂々ですが,スウェーデンの第三の都市Malmö(マルメ)が面白い回答例を出してくれています。

【産経新聞:エコな町作りで脚光 スウェーデン・マルメ 再生可能エネ 転換“成功例”】
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091021/erp0910211920006-n1.htm

街の主力産業であった造船会社が20年間に撤退したことを契機として,重厚長大産業から脱却し「知の町」への転換を図ることを決めたマルメ。その柱として「野心的な環境目標を持った持続可能な開発」というコンセプトを掲げて,一大「エコタウン」作りを開始したそうです。

風力や太陽光といった再生可能なエネルギーのインフラ整備を進めた結果,

最初に開発した全体の6分の1ほどの地区で、電力源や熱源に100%再生可能なエネルギーを充てることに成功し、1000戸に化石燃料を一切使わない電力を供給している。光熱費は、30~40%安く済む。(以上引用)

となり,その経済性に惹かれたIT企業などが進出してくるといったよいサイクルが回り始めたようです。

マルメは私が住んでいるコペンハーゲンの対岸にあり,大きな橋でつながっています。空港近くにいくと記事の中にある風車や面白い形をしたビルなども肉眼で見えます。確かにもの凄いたくさんの白い風車がそびえ立っています(コペンハーゲンにもたくさんありますが)。

私はいわゆる「エコ活動」には否定的ですが,今後多くの人が食べていける産業としては注目しています。25%削減目標については,それだけを見ると確かに非現実的で批判が多いのかもしれませんが,日本の産業構造全体の見直しという大きな視点から考えれば,非常によいことかもしれません。

日本もマルメと同じく,重厚長大産業に頼って成長しましたが,その限界も見えてきました。環境技術もそうですが,それを実現させることで企業を誘致できたり,観光産業も発達するかもしれません。そういった周辺需要もトータルで考えた「ビジネスモデル」が,これからの環境問題には不可欠なように思います。




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