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ユニクロ好調続く [ビジネスモデル]

ユニクロの進撃が続いています。
【日経新聞 ユニクロ、6月の売上高6.4%増 8カ月連続プラス】
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090702AT2F0201602072009.html

世の中の景気が悪くなると,逆に調子がよくなるのがユニクロとマクドナルド。高いコストパフォーマンスが評価されるのがその強さの秘密だと言われますが,中には「消費者の低価格志向に乗っただけ」という皮肉めいた論評も時々聞かれます。

しかし同社(マクドナルドもそうですが)の強みは,「仕組みが整備されていること」と「ぶれないこと」ではないかと私は考えます。

今は絶好調のユニクロですが,業績は浮き沈みを繰り返しています。ビジネス雑誌はそのたびに,ユニクロの成長神話は終わった,と酷評していました。こう書かれてしまうと多くの企業,とりわけ新興企業はそのとき調子のよい企業の模倣をはじめてしまいます。例えばユニクロが高価格路線にシフトするといった具合です。

しかしユニクロはぶれませんでした。厳しいときも自分たちの基本スタイルは変化させずに,それをブラッシュアップさせることを続けてきました。彼らは事業の仕組みが違う分野に乗り出しても,それがうまくいかないことを学習していたからです。

過去と同じように,多くの企業がユニクロ「的」な商品を出して追随するでしょう。しかしこのブログでも再三取り上げているように,コストパフォーマンスのよい商品を作って販売する「仕組み」を持っていない限り,低価格路線は必ず失敗します。たんなる値下げは,経営としては最悪の手法です。

環境変化に合わせて行くことも企業にとって大切なことですが、一方で自分たちのホームポジションがどこであり,事業の「型」は何であるかをしっかりと思い起こすことも大切です。つらい時期にこそ,じっくりと問題点を洗い出して再強化する。ユニクロの好調は,たんなる景気のおかげではありません。


なぜユニクロだけが売れるのか―世界を制するプロモーション戦略と店舗オペレーション

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ユニクロ・柳井正―仕掛けて売り切るヒット力

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