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いつものスーパーに異変 [Denmark]

このブログでたびたび取り上げる近所のスーパー。少しちゃかして書いているので,このスーパーをバカにしているのかとお思いかもしれませんが,じつは大好きなお店です。とくにプライベートブランド商品が豊富で,これがまた安いし品質もなかなか。物価高で厳しいデンマーク生活の大きな支えです。

さて昨日,またこのスーパーで面白いことが。トマトを買おうと野菜売り場にいくと,値札のところに謎の紙が。普段は8個で15デンマーククローネ(約300円)という値段が黒板風のボードに改定あるのですが,その値段表示の上に黄色いポストイットが張ってあり,「44」と書いてあります。

??? 以前話題にしたように,デンマークでは数量割引が販促の主流です。まさか44個で15クローネ? 3リットル入りのワインを3箱単位で販売しているからあり得るな。でもさすがにこの店でも44個はないだろう。ひょっとして値上げをして8個で44クローネ? それは高すぎるな。

そこで横を見てみると,他の商品にも同じようなポストイットの紙が。リンゴは52,青リンゴは48とそれぞれ手書きの数字が張られています。そしてその前では店員と思われる少年が,何やらリンゴを数えています。

一応私も経営学者の端くれ,そこでようやくピンと来ました(そんなエラそうなことではないのですが)。


昨日は6月30日。そうです,半期に一度(ひょっとしたら第二四半期)の棚卸し作業の途中だったわけです。日本だと4月からスタートしますので9月末なのでしょうが,こちらでは(少なくともこのお店では)1月から6月の事業を終えての棚卸し作業だったわけです。

ただこの作業が実に大胆。日本だとその日を休業にしたり,閉店時間を早めてお客さんを入れない状態で棚卸しをします。中にはしっかりと営業をした上で,深夜に作業を行うところもあります。しかしこのお店では,閉店時間が近いとはいえお客さんがいる中で淡々と作業をしています。それも加工食品(缶詰や乾燥パスタなど)は棚から商品を通路に引っ張りだし,通路いっぱいに商品を並べて数えていたりします。レジ前にはガムやお菓子がありますが,お客さんの会計を妨げてまでその数のカウント作業です。これにはさすがにレジ係の女の子も苦笑していました。

まあお国柄なので,営業時間内にそのような大胆な作業をするのはよいのですが,ただ肝心の棚卸しの意味はあるのでしょうか。在庫をカウントした側からお客さんが商品を持っていくわけですから,在庫の数は減っている訳です。お客さんの数も減っている時間帯ですから「誤差」の範囲なのかもしれませんが。余計なお世話ですが,少し心配になりました。

それにしても次々に面白いことが起きるスーパーです。


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