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航空会社は何屋さんになるのでしょう? [ビジネスモデル]

関西空港発着の国際線がどんどん減っています。関西在住のものとしては本当に不便で困るのですが,その流れがまた加速しそうです。

【読売新聞 関空―上海便など、日航が8月から減便】
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20090616ke05.htm

景気の影響もあるでしょうが,航空各社は国内・国際を問わず,次々に路線を廃止または休止してきています。そのうち航空各社はカタログ通販会社になってしまうのでは,と冗談を言いたくなるような勢いです。

その一方で,日本には空港が増えています。先日,静岡空港が開業しましたが,航空会社の方針が上記の如くです。当然のことながら赤字体質が早くも「約束」されているようです。

【読売新聞 静岡空港 赤字体質からどう脱却する】
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090603-OYT1T01160.htm?from=y10

読売新聞の社説には,民間専用の地方空港はこれが最後になるだろうとありますが, それもわかりません。

飛行機を飛ばしてなんぼの航空会社と,飛行機が来てくれてなんぼの空港。現状を見る限り,少なくとも既存のビジネスモデルが機能していないことだけは確かです。

海外の航空ビジネスでは,色々なビジネスモデルが存在しています。まるで大型観光バスに翼がついたような非常に小さな飛行機を,日本に比べると多頻度で運用していたり,大阪ー金沢,東京ー名古屋ぐらいの近距離にも路線を持っていたりします。

日本でも中部国際空港(セントレア)の誕生で存在意義を失った名古屋空港(現名古屋飛行場)が,ビジネスジェットの基地として生き残りを図ろうとするなど,新しい取り組みを始めていますが,全国一律,同じようなビジネスモデルではもう飛行場も,航空会社も立ち行かないことは確かです。需要がないわけではないと思います。知恵と工夫,そして規制緩和を進めればまだまだ市場は開けると思うのですが。




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