世界最高の仕事を得た人が泣き言？

美しい珊瑚礁の楽園でのんびりすごせて，報酬は半年で１千万円以上。

こんな夢のような仕事を得た男性が，泣き言を言っているそうです。

【時事通信：世界最高の仕事のはずが…＝島管理人の英男性、不満こぼす】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090615-00000065-jij-int

少し前に話題になりましたね。その仕事をゲットした男性の後日談です。色々と突っ込みたくなるようなコメントですが，私が笑ってしまったのはここ。

「島は熱帯気候を売りにしているが、夜8時には暗くなってしまう」

たぶん多くの日本の方は，「何言っているんだ，こいつ？」「普通だろ」と思うのでしょうが，デンマークにいる私には妙にツボにはまってしまいました。

以前にもお話しした通り，ヨーロッパは春から夏にかけて，とにかく昼が長い。昨夜も寝る前（１２時ぐらい）に外を見ると，まだ西の空は赤いのです。８時なんて太陽が熱くてたまらない時間帯です。おそらく英国人の彼からすると，ヨーロッパでもそんな感じなんだから「熱帯気候」のオーストラリアは，２４時間灼熱の太陽だとでも思っていたのでしょうかね。日の長さはどういうメカニズムで決まるのか，オーストラリア政府はまず彼に教えてあげればよかったですね。

皮肉はともかく，実は私も同じようなことをつい先日考えていました。夜の概念，時間の概念というのは，日本人とヨーロッパ人では想像もできないぐらい違うのだろうなと。私もこちらに来てはや３ヶ月近くが経ちますが，まだこの概念に頭も体もついていけていません。どうしても外の明るさで判断してしまいますので，気づいたら１１時ということがしばしばあります。

私たち日本人は暗くなったら「夜」だという感覚的な部分で体をコントロールするのでしょうが，こちらの人はそれは（たぶん）無理。時間という作られた概念で「夜」を理解しながら，体をそれに合わせていくしかありません。

ひょっとしたら日本人と同じく，暗くなることで夜を認識しているので，夏は夜中まで起きていて，朝も早いのかもしれません。だからお昼寝文化があるのかも。

世界最高の仕事を得た彼も，一日も早く仕事に慣れてください。