エコポイント [環境問題]
日本ではエコポイントなるものが話題となっているようです。エコフレンドリーな家電商品の普及・買い替えを促進させるために,補正予算を使って導入された制度のようですが,わかったようでよくわからない制度です。
まさかこれを本当に「環境対策」と考えている人はいないでしょうが,もちろんこれはいわゆる「エコロジー」ではなく,「景気対策」としての施策ですので環境に本当に良いかどうかは不明です。例えば買い替えによって発生する廃棄コストやそれにともなうC02の排出などは「だろう」レベルだそうですから。なんちゃってエコの典型例です。
ただどうせ景気刺激策として消費を活性化させるなら,少しでも環境によいものを買ってもらおうということなのでしょうから,それでそれで「あり」だと思います。一律にお金をばらまく定額給付金よりはよいと思いますし,じつは私はエココンセプトのこういう使い方は嫌いではありません。今顧客とのコミュニケーションツールとして,これほど便利なコンセプトはありません。うまく使えば,政府も企業も大きな効果を得る事ができるはずです。
しかしそれなら約3千億円でエアコン・冷蔵庫・テレビに限定しなくてもという気もします。何か中途半端です。またせっかくの無駄金(失礼)です。従来通りのお上が使い道を決めるのではなく,もっとユーザーのアイディアを募ればよかったのではないかと思います。クーポン券的なアイディアは,いかにも一昔前の発想で古すぎます。
国の政策も,企業の戦略も,「ちゃんとした」「専門家」によって立案させるべきであるというのが常識です。しかし彼らから見ると「ちゃんとしていない」「素人」の方が,専門家よりも優れた案を考えつくことが時々あります。分野によっては時々ではなく,しばしばです。もっと国民,消費者,ユーザーのアイディアをうまく取り入れるシステム(マーケティングリサーチではありません)が必要なのではないでしょうか。
まさかこれを本当に「環境対策」と考えている人はいないでしょうが,もちろんこれはいわゆる「エコロジー」ではなく,「景気対策」としての施策ですので環境に本当に良いかどうかは不明です。例えば買い替えによって発生する廃棄コストやそれにともなうC02の排出などは「だろう」レベルだそうですから。なんちゃってエコの典型例です。
ただどうせ景気刺激策として消費を活性化させるなら,少しでも環境によいものを買ってもらおうということなのでしょうから,それでそれで「あり」だと思います。一律にお金をばらまく定額給付金よりはよいと思いますし,じつは私はエココンセプトのこういう使い方は嫌いではありません。今顧客とのコミュニケーションツールとして,これほど便利なコンセプトはありません。うまく使えば,政府も企業も大きな効果を得る事ができるはずです。
しかしそれなら約3千億円でエアコン・冷蔵庫・テレビに限定しなくてもという気もします。何か中途半端です。またせっかくの無駄金(失礼)です。従来通りのお上が使い道を決めるのではなく,もっとユーザーのアイディアを募ればよかったのではないかと思います。クーポン券的なアイディアは,いかにも一昔前の発想で古すぎます。
国の政策も,企業の戦略も,「ちゃんとした」「専門家」によって立案させるべきであるというのが常識です。しかし彼らから見ると「ちゃんとしていない」「素人」の方が,専門家よりも優れた案を考えつくことが時々あります。分野によっては時々ではなく,しばしばです。もっと国民,消費者,ユーザーのアイディアをうまく取り入れるシステム(マーケティングリサーチではありません)が必要なのではないでしょうか。
競争的共創論―革新参加社会の到来 (HAKUTO Management)
- 作者: 小川 進
- 出版社/メーカー: 白桃書房
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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