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ペプシ 今年の夏味は [新商品開発]

一昨年はキュウリ、昨年はブルーとホワイト。これだけ聞くとなんのことかわかりませんが,じつはペプシコーラが毎年夏向けに発売している期間限定商品なのです。ここでよく取り上げる「仕組みによる経営」とはまさに対極の,一発勝負の製品主導マーケティングです。

そして今年の夏味は…

青じそ

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キュウリ味が衝撃的だったせいか、なんとく普通な感じがしてしまうのは私だけでしょうか。
商品のインパクトで勝負するマーケティングは,これが難しいところです。新しいユニークな刺激も,あっという間に普通になってしまいます。そしてそれを上回る刺激を求めて,また厳しい製品開発競争に突入です。

以前,男前豆腐店の社長が,商品開発のハードルを自分で上げているので,それを上回る商品開発は大変だ,とテレビで発言していました。勝つためには魅力的な商品を作らなくてはいけませんが,それは次の商品開発のハードルを上げてしまう事。ヒット商品を出せば出すほど,そのジレンマは強くなってしまいます。

確かに登場してきたときはあれほど強いインパクトを持ち,売り場でも強烈な存在感を持っていた男前豆腐の商品ですが,現在では「普通」の存在になってきています。類似商品の増加もあるでしょうが,私たち消費者は見慣れてしまったわけです。

商品開発は,企業にとってもっとも重要な戦略の一つである事は間違いありません。しかし,その一方で企業の持続的,安定的成長を考えるのであれば,それ「だけ」では厳しい時代になってきていることも確かです。実際にペプシも,派手な商品開発だけでなくベンダー(自動販売機)網の拡充といった流通戦略のような,地道な地上戦も同時進行させています。

繰り返しになりますが,商品開発は大切。しかしそれだけに過度に期待することは危険なことです。やはり売るための,そしても儲けるための戦略的な「仕組み」作りがこれからは重要です。
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