まいど１号が宇宙へ

最近，「らしい」悪いニュースが多発していた大阪ですが，久々に「らしい」明るいニュースを発信です。東大阪の中小企業が開発した衛星を積んだロケットが，無事宇宙に旅立ちました。

【Yahooニュース　衛星８基相乗り　Ｈ２Ａ打ち上げ成功　町工場の技術　世界にＰＲ】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090123-00000122-san-soci

【読売新聞　町工場の“希望の星”「まいど１号」打ち上げに熱狂】
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090123-OYT1T00599.htm?from=top

【朝日新聞　まいど１号の分離成功　Ｈ２Ａ１５号機】
http://www.asahi.com/science/update/0123/OSK200901230051.html

【毎日新聞　Ｈ２Ａロケット：「いぶき」や公募衛星搭載、打ち上げ成功】
http://mainichi.jp/select/today/news/20090123k0000e040079000c.html

この計画が出た頃は，「何をアホなことを」という批判が少なくありませんでした。その一方で，大阪らしい「アホさ」という評価も。大阪というとカネに厳しく，ケチというイメージがあるかもしれませんが，じつは面白ければ採算性ド返しでもやってしまうところもあります。心意気というか，チャレンジ精神というか。

そんな大阪のよい面を見せていただいた感じです。もちろん，プロジェクトに参加した企業は採算を完全に考えていないわけではありません。技術革新や将来的な衛生ビジネスへの貢献なども当然考えています。

しかしそれは中長期的なものであり，この１～２年以内に商売のネタになるわけではありません。それでも企業，いや東大阪の中小企業全体の成長を考えると，やるべき大切な投資です。

近年，投資と言えば短期的に利益を得ようとする「投機」ばかりが目につきますが，本当の意味の投資は，長期的な成長を得るための「種まき」です。その大切な種まきを忘れ，狂乱とも言える投機に奔走している企業を「よい企業」としていた日本社会ですが，これを機にもう一度あるべき姿を考えるべきだと思います。

いたずらに不況を煽っているマスコミは，このような明るい夢のある話をもっと取り上げて欲しいですね。

このニュースをみた地元の小学生たちが，どんな思いを抱いたのか。是非聞いてみたいものです。