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フランダースの犬に共感するのは日本人だけ [マーケティング]

先日,自分がなんとなく感じている常識は,じつは世間からずれているかも。というお話をしましたが,それを思い知らされるような記事を見つけました。

日本人の多くが知っているアニメ「フランダースの犬」。とくに主人公ネロが愛犬パトラッシュが,クリスマスイブの夜,アントワープ大聖堂で神に召される最終回に涙した人も多いのではないでしょうか。

ところがこのお話。感動しているのは日本人ぐらいで,欧米では単なる「負け犬」の話とされているというから驚きです。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071225i302.htm?from=navr

確かにアメリカでは,最後のシーンがハッピーエンドに書き換えられているという話は聞いたことがありました。しかしこれは,あまりにかわいそうなのでストーリーを変更したという話が一般的でしたが,どうやら「このような負け犬話では何の示唆も教訓もないので,せめてハッピーエンドぐらいにしなくては」という理由もあったとのこと。

記事にもありますが,滅びの美学をよしとする日本人のメンタリティは,世界レベルでは異端ということのようです。もちろんその善し悪しは別問題ですが。

またこんな記事もありました。
http://www.asahi.com/science/update/1224/TKY200712240119.html

私たちが信じている話が,じつは科学的には根拠のないことであったり,何十年も前に決着がついている話であったりするものがあるというものです。

例えば「暗いところので本を読むと目が悪くなる」や,「カミソリで毛を剃ると濃くなる」といった話は,多くの人が信じているのではないでしょうか。やはり物事はきちんと科学的に見ていくことが大切なようです。

ただこのような話をすると,よくこんな意見をいただきます。「データでは測れないことがある」「科学が解明できないこともある」。

なるほど。そういう世界の話もあるのかもしれませんが,少なくともそのようなファンタジーな話はビジネスの現場には持ち込むべきではないのでしょう。最近盛り上がっているUFO論争も,じつは科学的にはある程度決着がついている話だそうです。それを「科学ではわからないことがある」と科学を勉強したことがない人が騒いでいるだけとか。

「科学的」って何だ! (ちくまプリマー新書 66)

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  • 作者: 松井 孝典, 南 伸坊
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 新書

日本中から小さなゴミ焼却炉を消し去る原因となったダイオキシン猛毒説。これも科学的には間違いであることがほぼ定説になっているのに,未だに家でゴミを燃やすなとか,ダイオキシン1グラムで1万人が死ぬなどというとんでもない話が出回っています。この本を読んでいただければわかりますが,まったくの大嘘です。

逆説・化学物質―あなたの常識に挑戦する

逆説・化学物質―あなたの常識に挑戦する

  • 作者: ジョン エムズリー
  • 出版社/メーカー: 丸善
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

科学万能主義的な世の中に違和感を感じる気持ちはわかりますが,科学を否定することもまたおかしな話です。まずは科学をしっかりと勉強してから,科学を否定しても遅くはないと思います。


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