ローソンが商品価格を値上げ

私が大嫌いなバイオ燃料の影響もあり，次々に食品が値上がりしています。ただこれはあくまでも，メーカーの出荷価格であり，この価格上昇分を小売業者が販売価格に転嫁しなければ，私たちに影響はありません。景気がよくなってきたとは言え，デフレに慣れた消費者は，値上げについては敏感です。簡単に値上げとはいきません。

そのような中，大手コンビニのローソンが，一部商品の値上げを示唆しました。詳しい記事はここ；　http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071010i214.htm　確かに，小売業者が値上げを受け入れないと，食品メーカーはさらなる負担を強いられることになりかねません。

ただ一方でローソンはこのようなことも考えています（http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hot.cfm?id=d1d1008l10&date=20071010）。地域別に価格差をつけようということです。最近はマクドナルドなども，地域別の価格設定を開始するというニュースがありましたが，ローソンのこの取り組み。果たしてうまくいくでしょうか。

ローソンは，単に販売価格を変えるだけではなく，商品そのものも値段に見合ったものに変えていこうとしています。確かに，同じ商品なのに地域によって販売価格が違うと，消費者もそうですがコンビニ経営者が黙ってはいないでしょう。ご存じのように，コンビニ各店舗は同じ看板を背負っていても，資本的には本部から独立した存在です。若干の差異はあるとはいえ，本部に払うロイヤルティも同じ。同一条件なのに，儲けに直接関わる価格が加盟店によって（もっと言えば仕入れ値が）異なるということは，納得はできないでしょう。

またライバルで業界トップのセブンイレブンは，価格の据え置きを表明しています。ただでさえセブンイレブンに押されているローソン。果たして自分だけ価格アップが可能なのか。注目です。