吉野家がラーメン参入 [ビジネス一般]
詳しい記事はここ; http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070830-00000162-jij-bus_all
関西では比較的有名な「びっくりラーメン」を買収することで参入を果たすようです。BSE問題で根性をみせた吉野家ですが,やはり一本足経営の危うさを痛感したのでしょうか。
外食産業は,このような合従連衡やM&Aが活発化しています。この再編劇の主役となっているのは吉野家に代表される牛丼チェーンと,もう一つは回転寿司だそうです。かつて子供達が好きな食べ物といえばカレーやハンバーグだったのですが,現在は回転寿司がNo.1。この外食産業の主役をめぐって色々な駆け引きが始まっています。
すき家を展開するゼンショーは,スシローとかっぱ寿司という東西の回転寿司チェーンを傘下におさめています。このかっぱ寿司を運営するカッパクリエイトはうどん屋の家族亭を傘下に持っていますので,着実に業態拡大です。
王者吉野家も弁当やうどん分野にすでに参入していますし,これからもこの動きは続くのでしょう。
ただ外食産業の問題点は,労働集約的なビジネス形態。人的資源の善し悪しに大きく依存しています。昔風にいえば3Kとも言われ,景気がよくなると人材確保が難しくなるこの業界ですが,いかにして「産業化」させるのか。これからの課題です。
たとえば私が注目しているくら寿司は,オペレーション機器のイノベーションにより生産性を高めています。じつは同社の店舗にある機器やビジネスのやり方は特許の塊だったりします。外食産業の本当の意味での産業化。注目です。
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