ＪＡＬが国内線でファーストクラス

ライバルＡＮＡとの差が大きく開いたＪＡＬ。この状況を打開すべく，国内線にファーストクラスを導入するそうですが，果たして上手くいくのでしょうか。

詳しい記事はここ；　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000002-fsi-bus_all

とりあえず羽田－伊丹らしいのですが，このフライト時間はわずか５０分程度。わざわざファーストクラスを設定しなくても，今のクラスＪをＡＮＡのスーパーシートプレミアムなみのサービスにすれば事足りるのでは？　今のクラスＪははっきりいってひどすぎです。全然プレミアム感がありません。

それよりもＪＡＬが取り組むべきことはソフト面の改善。企業としての士気が上がっていないせいなのかもしれませんが，客室乗務員，地上職員どちらをとってみてもＡＮＡより数段落ちます。言葉遣いや細かな気の配り方がまったくできておらず，乗っていて気分が悪くなることも多々あります。

新しいサービスを導入することも大切ですが，このような基本的な部分を改善しないと本当にお客様は戻ってきてはくれません。ＪＡＬの西松社長が奇しくも語っていますが「地道に改善に努める」ことが大切です。

言い古された言葉ですが，信頼は築くには何年も要しますが，失うのは一瞬です。一度失った信頼を取り戻すことはゼロからではなく，マイナスからのスタート。１年や２年で復活できるわけはありません。しかし企業はついつい飛道具で瞬間的な復活を狙ってしまいます。お客様はバカではありません。よく見ています。逆に言えば，ちゃんと努力している企業に対しては，きちんと評価をしてくれるものです。

それにしても，このようなサービスが出てくるとは，やはり景気は回復しているのでしょうかね。