携帯電話会社のサプライチェーン [ビジネスモデル]
携帯電話を買い換えたいなあと思っているのですが,気に入った機種がどこへ行っても品切れ。携帯番号ポータビリティが始まって,これだけ競争が激化している昨今,一番のシェア拡大時期に欠品を起こしている携帯電話会社(私はDoCoMoなのですが)および端末製造会社。一体何を考えているのでしょう。
しかし今回問題として取り上げたいのは欠品そのものではありません。どこの店員も言うこの一言。
私 「で,いつぐらいに入荷するのですか?」
店員「まったくわかりません」
私「目安ぐらいないですか?」
店員「2週間ぐらいかもしれませんし,1ヶ月以上かかるかもしれません」
なんじゃそりゃ。農業製品ならともかく,工業製品でなんでもっと精緻な予定が伝えられないのでしょう。一体携帯電話業界のサプライチェーンはどうなっているのか疑問です。
よい悪いは別として,日本発のマネジメント手法であるトヨタ自動車の「かんばん方式」。在庫をなくしつつも欠品を回避する。この生産方式までといは言いませんが,携帯電話会社の場合は需要予測と生産計画,さらに言えば生産情報の流通へのフィードバックがまったくできていないということです。
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セブンイレブンに代表される流通企業のサプライチェーンマネジメントはすさまじいものがあります。在庫ロスも問題ですが,需要の波が短サイクル化している昨今,一気に盛り上がってサーッと引いていくお客様の「買う気」を逃さない,いわゆる販売機会ロスが流通業界では大問題になりつつあります。そのためにPOSなどIT技術を駆使し,移り気なお客様の気持ちをなんとか予測しようとしています。
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セブンイレブンなみにやれとは言いませんが,もう少し「ちゃんと」してはどうでしょう。
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