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食料援助は,なぜアフリカなのか [ビジネス一般]

なんかいい加減な新書のタイトルのようで恐縮です。

早めのランチのため,久々に大学の学食へ。そこにこんなポスターが。

「期間限定豚キムチラーメン 1杯売れるごとにアフリカの子供達に給食1食分が贈られます」

基本的にこの手のキャンペーンにはのらないのですが(理由はまたいずれ),今回は学生もがんばっているようなので食べてみました。

食べながらふと思ったこと。それがタイトルの文言です。

日本ではなぜか,「恵まれない」「飢餓の」という言葉には,必ずのようにアフリカがセットになっています。もちろんアフリカでは深刻な飢餓が続いている地域があることは理解していますし,そこに援助をしようと思う人を否定するつもりもありません。

しかしなぜいつもアフリカ? 身近なアジア諸国でも,飢餓の問題はたくさんあります。しかしそこを救おうという運動は,地震や台風など特別な災害が発生した時以外,あまり見かけません。思えば子供への予防注射もアフリカの子供の写真を使うケースが多いような印象も。

その一方で,「アジア」というと日本では中国・韓国をさすことが多いように思います。例えば政治や軍事の問題でよく出てくる台詞が

「こういうことをすると,アジア諸国が警戒する(不信感を持つ)」

です。でもこのとき「アジア諸国」が意味しているのは(発言者が想定しているのは),中国や韓国です。たぶん聞いている人も,タイやフィリピン,インドネシア,インドなどの国々などは「アジア諸国」の範疇に含んでいないのでは?

なぜこうなっていたのか。素朴な疑問です。

ただ1つ確実に言えることは,ある段階から,それらについて私たちが考えることをやめているということ。「常識」であり,「慣習」という言葉で,立ち止まって考えることなしにものごとを進めているのは間違いないでしょう。この問題に限らず,時々自分たちの周りでおきていること,言葉の意味を考えてみることも大切かなと,一杯のラーメンを食べながら思いました。


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