著作者２人がGoogleを刑事告発：水野学　研究室通信：SSブログ

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著作者２人がGoogleを刑事告発　[ビジネス一般] [編集]

Googleが開始したグーグルブック検索サービスを巡って、いろいろと問題が出てきているようです。

【INTERNET Watch: 自著を無断公開された著作権者2人がグーグルを刑事告訴】
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20090903_312746.html

詳しくは記事を読んでいただくとして，グーグルが提携する図書館や出版社から提供された書籍をスキャンし、全文検索できるこのサービスは利用者，とりわけ私のような商売をしていると大変便利です。また私の所属する業界は多くの人に読んでいただいて，引用されてなんぼの世界でもありますから公開されることは嫌ではありません。

過日，ある出版社から件のGoogleとアメリカの作家団体などとの和解案の受け入れに関して郵便が送られてきました。効力が海外にも及ぶのでどうするか，というものでしたがもちろん私は異議などありませんのでそのままでした。

しかしこうして刑事告発が起きたり，アメリカでもGoogleのライバルであるMicrosoftやYahoo，そしてネット書籍販売大手のAmazonなどがこの和解案に反対を表明，訴訟の動きもあるなどまだ一波乱ありそうです。

ただ現在の著作権法は，当たり前ですがインターネットなど想定していなかった時代の代物。根本的な見直しをしない限り，このような問題はまだまだ起きてきます。Googleストリートビューの時もそうでしたが，これだけインターネットが社会インフラとして定着した今，すべての事柄についてインターネットの存在を想定した仕組みに変えていかなくてはならないように思います。