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自民党の敗因 [マーケティング]

総選挙狂騒曲が続いていましたので,更新は控えておりました(ニュースがないので)。

ただせっかくなので経営というかマーケティングというか,そんな視点で1点だけ。

今回の自民党の大敗の要因として,ネガティブ・キャンペーンの存在を指摘させていただきたいと思います。

敗北は,選挙前からもうどうあがいても仕方のない状態でした。それだけに自民党としてはいかに負けを小さくするかということと,次につながるよい負け方をすることが本当の選挙の目標となるべきだったと考えます(もちろん個別の議員はそうではないです)。

ところが自民党の選挙戦略は最悪だったと私は考えます。醜いまでのネガティブ・キャンペーンに特化したからです。もう選挙が終わったのでリンクを貼っても大丈夫だと思いますので,以下の2つのアニメ広告を見てください。




出来はなかなか良いと思います。とくにラーメン屋編は,非常に上手に相手のつらいところを指摘しているように思います。ただ,日本人のメンタリティにネガティブ・キャンペーンは合わないように思います。例えば大阪府知事選挙は民主党候補が,橋下候補(当時)に対して徹底したネガティブ・キャンペーンを行いました。結果は予想以上の大惨敗でした。

日本人はある意味「優しい」国民です。このようなCMを見て「面白い」と思っても,一方で「相手の悪口はよくないんじゃない」と批判されている方を慮る傾向があります。

加えて自民党の選挙コンセプトが「責任力」。批判はよいとして,じゃああなた方は具体的にどう「責任」をとるのということが,あのCMからは見えてきません。逆に相手のことを批判しているわりに,最後に自分のことはまっく言っていないじゃないかという気持ちにさせてしまいます。今民主党を批判しているようなことを,自民党が長い間やってきたことも,多くの国民は知っているわけですし。

むしろ2代続けて「責任」を放棄してきたことを素直に詫び,自分たちがどう変わるつもりなのかを丁寧に説明した方が,同じ大敗するにしても次につながるような気がしました。
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