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岩手銀行“クーデター” [ビジネス一般]

人気漫画『社長島耕作』では,新しい会社名が決まったそうですが,その“島耕作シリーズ”でよく登場したのが,社長を巡るクーデター。


弘兼憲史叢書 島耕作全集 課長編

弘兼憲史叢書 島耕作全集 課長編

  • 作者: 弘兼 憲史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/05/29
  • メディア: コミック




社長の追い落としを狙って,有力役員が社内権力闘争を繰り広げるわけですが,現実の社会でも,久しぶりにその話題が出てきました。

【読売新聞 岩銀会長解任、頭取のクーデター…社内取締役全員「賛成」】
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090424-OYT1T00049.htm

社業に加えて,岩手財界の要職を兼務する会長に,社業と対外業務の役割分担を主張した頭取が仕掛けたもののようです。説得が受入れられず,他の役員と図ってクーデターとなったとのこと。また初の赤字決算ということも大きな意味を持っていたようです。

これまでも三越岡田茂社長解任事件,フジサンケイグループで起きた創業一族追放事件,馬主としても有名な創業社長が解任されたメイテック事件など,いわゆるワンマン社長(トップ)をサラリーマン役員が追い出すパターンがよく見られました。

しかし最近は,株主総会で投資ファンドを中心とする「物言う株主」VS企業の構図がクローズアップされることが多くなり,このような身内同士のドンパチが報道されることが少なくなってきたように思います。

前述の島耕作シリーズでは,支持を勝ち取るために必ずと言っていいほど実弾(とくに株券)が飛び交っていましたが,業績に対して株主の目がシビアになっている昨今,株主価値という大義名分と株主からの支持という錦の御旗をどちらがとるのか。それが社内権力闘争の重要なファクターになってきているのかもしれません。


追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた

追われ者―こうしてボクは上場企業社長の座を追い落とされた

  • 作者: 松島 庸
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本



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