幻想を捨てるとき

ついこの間も，国会で「日本は世界第二位の経済大国なのだから～」などとおっしゃっていた方がいましたが，多くの国民も同じような考えを現在も持っているのではないでしょうか。そんな誤った認識を打ち砕くニュースが。

【ロイター：07年日本の1人当たり名目ＧＤＰはＯＥＣＤで19位に後退】
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35625620081225

もちろん「経済大国」を定義する指標は他にも沢山あるでしょうが，ただ日本はすでに多くの国民が思っているような強い国ではなくなっています。

ものごとを始めるとき、とりわけ変革を進めるときには，まず等身大の姿を正しく認識するところからはじめなくてはいけません。それは非常につらいことであり，なかなか受け入れがたいことでもありますが，その過程を経なければ何も始まりません。

日本は決して世界のリーダーではなく，チャレンジャーの立場に降格していることを改めて認識し，再びリーダーの座に上るにはどうしたらよいか，謙虚に，そして冷静に議論すべき時期にきているような気がします。かつての栄光が忘れられず，分不相応な虚飾を重ねてしまった結果，破滅してしまった音楽プロデューサーのようになってはなりません。