関西テレビが民放連復帰へ [ビジネス一般]
先日,日本人の怒りのポイントがよくわからないというお話をしましたが,これに関連する話題です。
「発掘!あるある大事典2」で数々のねつ造が発覚し,大きな社会問題を引き起こした関西テレビが,業界団体である民放連へ復帰するというものです。
【朝日新聞】http://www.asahi.com/culture/update/0207/OSK200802070106.html
程度はともかく,船場吉兆や赤福,ましてやタレントの不穏当発言とは比較にならないほどたくさんの人が影響(被害)を受けたと思われるこの一件。わずか1年ほど前の話のですが,国民は完全に忘れてしまっています。そして北京五輪前には復帰したい,といういかにも自己都合での民放連復帰に対して,同業者であるマスコミはもちろん,ネットの世界でも批判が盛り上がっていません。
この間,テレビの世界は果たして変わったのでしょうか。恐らく答えはノーでしょう。演出という免罪符を掲げて,限りなく黒に近いグレーな番組づくりが多数なされてきました。そしてもうしばらくすると,同じ問題が繰り返されるように思えます。
問題を起こした企業の浄化には,社会とくに顧客からの監視が欠かせません。一時的な感情でバッシングすることもよいのですが,継続的にそして冷静に問題企業を批判していく必要があると思います。とくにマスコミが問題を起こすと,受ける被害は甚大なものになる可能性が高いわけですから,私たちも責任を持って批判しなくてはなりません。同業者である既存メディアが批判しないだけに,このような時こそ自由が売り物であるネットメディアががんばるべきであると考えます。
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