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政策論争を阻むマスコミ報道 [エッセイ]

このあと経済面に関しての変化が出てくるのでしょうが,今日ばかりは選挙報道一色にならざるを得ないでしょう。そこでこのブログでも選挙関連の問題について。

政策ベースでの論戦が求められて何年が経つでしょう。しかし今回も結局のところ「風」選挙であり,重要な政策についての議論はまったく深まりませんでした。政策は政党にとって商品ラインナップです。この商品の善し悪しでお客(有権者)は購入(投票)の判断をするのですから,しっかりと比較できるようにしなければいけません。

そのためには消費者である有権者自身がもっと積極的に情報収集しなくてはいけないのですが,もう1つ,大切なメディアであるマスコミが今のような報道姿勢を改める必要があると思います。

マスコミは毎度毎度,政策を中心とした選挙がなされなかったことを嘆いて見せますが,それでは選挙期間中,彼らは政策問題をまじめに取り上げる報道をしてきたのでしょうか。やってきたことと言えば,当落予想ばかり。○○候補が追い上げてきただの,××候補が伸び悩んでるだの,まるで競馬の予想をみているかのようです。とくに今回は最初から与党が負けることが織り込み済であり,その負け幅がどのくらいかという一点にマスコミ報道は偏っていました。

当落予想をするなとは言いません。しかし,これだけ事前にまるで決定事項のように選挙結果予測が垂れ流されると,政策論争などする気も起きませんし,投票する意欲も萎えます。実際,予想ほど投票率は上がりませんでしたが,その要因の1つに過度な当落予測があったのではと私は思います。結果のわかっているレースに参加する人はいませんから。

各党のマニフェストを読んだこともないのに,したり顔で「どの政党が政権をとっても同じようなもの」「私は無党派です」と言っている無知な有権者たち。それをさも正しい意見のように垂れ流す報道。これでは政策ベースの選挙など望めません。「誰が首相になっても同じ」という街のしたり顔たちをたしなめるような報道姿勢が必要ではないでしょうか。


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