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総合⇒スペシャリスト,そしてまだ総合 [ビジネス一般]

こんな記事がありました。お医者さんもまずは総合から?
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070430it01.htm

ちょっと前まではスペシャリストブームでした。手に職のガテン系だけではなく,ホワイトカラーでも財務や営業,商品開発など,自分の専門性をいかに高めるかが重要でした。

ところが最近は,再びゼネラリスト志向が強まってきているようです。いわゆる個別最適ばかりに目がいきすぎて,全体の調和(全体最適)がおざなりにされた弊害が生まれてきたからです。

子供の教育もそうですが,日本はとにかく極端です。中間というものがないのでしょうか。
このゼネラリストとスペシャリストの話など,結論は簡単です。全体のことがある程度わかった中で,個別のスキルアップが求められるということ。ですから3年~5年ぐらいで色々な職場を転々とする日本的なジョブローテーションはまさに正解で,その間に自分の向いている仕事をいかにして発見するのかが大切となるわけです。

このような方法をとるとなると会社と個人両方にとって,終身雇用制度をとることが望ましいということになります。育てる会社は投資した分を回収しなくてはいけませんし,個人にとっても自分にふさわしい仕事を全体がわかった上でやっていこうとすると,1つの企業に長く勤める方が得策ですから。

終身雇用すべてがよいとはいいませんが,日本型経営を極端に否定する態度にも大きな問題を感じます。経営というものは,各国の風土や文化に適したものであるべきで,アメリカ型を模倣する必要などまったくないのですから。

日本型経営を考え直したい人はこれがオススメ。

日本型経営の復権―「ものづくり」の精神がアジアを変える

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