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ワタミ会長が都知事選出馬表明 そのとき社員は何を思う [ベンチャー・新規事業]




すでにツイッターではつぶやきましたが,このニュースについて。

何年か前の『がっちりマンデー』だったのですが,社員が社長に対して一言という特集がありました。

そのときワタミの若手社員の言葉が印象に残っています。その社員の方は本業の居酒屋部門に勤務していらしたのですが「会長,介護とかいろいろやっていますが,本業の僕たちのことも見て下さい」というようなことをおっしゃっていました。

たぶんこの社員の方は渡辺さんにあこがれ,この人のもとで働きたいと思ってワタミに入社されたのでしょう。しかし同社は多角化路線を突き進んでいたこともあり,本業の居酒屋事業に渡辺さんが費やせる時間が少なくなっていたことに寂しさを感じていたのだと思います。

ワタミは大きくなったとはいえ,まだまだベンチャーの色彩が強い会社。経営者の個性がそのまま会社の個性になる部分が大きいと思われます。

この社員さんは,本当に渡辺さんが好きで,あこがれていたから入社した。その人が多角化のために自分たちの事業に割く時間が少なくなったのならあきらめがつくでしょうが,もし都知事となって経営から退くとしたら。その人の気持ちを考えると,なんだかやるせない気持ちになりました。

もちろん政治の世界で活躍してもらうことはご本人の自由ですし,閉塞感のある日本社会を色々な立場の方が変えていこうとしていることは素晴らしいと思います。

ただベンチャー企業や中小企業の経営者は,大企業よりもはるかに大きな「責任」を背負っていることもまた事実なのです。ぜひあの社員さんの気持ちを聞いてみたいものです。


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ベンチャー設立の裏技? [ベンチャー・新規事業]

日経新聞にこんな記事がありました。http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20070411AT2E0700110042007.html

後継者のいない中小企業にむけて,事業継続を支援するビジネスが盛んになっているそうです。つまり後継者がいない中小企業の社長は,M&Aなどを通じてその企業を売却することで,事業は継続させるというものです。

多くの中小企業社長は,できれば身内に継承させたいのでしょうが,そのような後継者がいないからといって自分の人生をつぎ込んできた会社を一代で消滅させることもつらい。買ってくれる人がいるなら,その人に跡を託したいと言う気持ちもわかります。非常に面白いビジネスだと思います。

このお話,売り手と買い手双方にメリットがあるように思います。

まず売り手の立場から。事業継承はもちろんですが,経営者は退職金を得ることができるかもしれません。中小企業の社長は因果な商売で,世間で思われているほど羽振りはよくありません。日々の資金繰りに苦労し,従業員の為に自らを犠牲にして会社を経営しています。蓄えもそれほど多くありません。これがいきなり廃業となると,会社の清算業務やら従業員への保障やらでまたお金が飛んでいきます。老後が心配です。

しかし事業を売却できるとなると,少なくともお金の出はなくなります。うまく行けば退職金に匹敵するようなキャッシュを手にすることができるかもしれません。話はそれますが,大相撲の年寄株は,非常に高額で取引されるため批判も多いですが,一方で相撲界を離れる親方に退職金を与えることができる効果もあります(親方株についてはココ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E5%AF%84)。

次に買い手の立場から。世の中ではベンチャーブームがまだまだ続いています。ひょっとしたら日本でもベンチャーを興すことがブームではなくあたりまえのこととして定着するかもしれません。しかしいざ会社を作るとなると大変です。ビジネスのアイディアがあるだけでは会社は作れません。ヒト・モノ・カネの調達はもちろん,会社設立に関する手続も会社を一から立ち上げるとなると大変です。

とりわけヒトの問題は深刻です。新しくできた会社に飛び込んで来る人材は,そう多くはありません。またお金についても銀行は新しい企業への融資に慎重です。信用がないからです。そうなるとすでにヒトと信用をもった既存企業を買い取るという選択肢は,ベンチャー企業設立の裏技として有効な方法となるように思えます。

70歳で社長が引退する企業を,22歳の大学卒業したての若き起業家が買収し,事業を継続・発展させていく。そんな時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。

※ベンチャー企業についてもっと学びたい人はこれがオススメ。

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