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ヨーロッパの冬 [Denmark]

暖かくなってみたり,今日のように寒くなってみたり。気温の変化に体がついて行けてない感じです。

と思っていたら,こんな記事を見つけました。

【凍えるヨーロッパで、路上生活者はどのように暮らしているのか 】

シベリア寒気団が張り出した影響で欧州は半世紀来の寒さに凍えている。1月まで暖冬だったため「もしかしたらこのまま春になる?」とも思ったが、その考えは甘かった。チェコ南西部はマイナス38度まで下がり、ローマは26年ぶりの本格的な雪。地中海に浮かぶ常夏の保養地マヨルカ島も氷点下を記録するなど厳しい寒波が続く。欧州全域で死者が300人を超え非常事態に突入するなか、路上生活者の命を守る活動も活発化している。
(ビジネスメディア誠)


場所にもよりますが,ヨーロッパ大陸は北海道ぐらいの寒さ。雪はそれほど多くありません。私が住んでいたデンマーク・コペンハーゲンは,海流の影響なのかさらに暖かい感じです。マイナス5度を下回ることはほとんどなく,それどころか気温がプラスの日も多くあります。

福祉先進国のように喧伝されるデンマークですが,じつは路上生活者のような人も見かけました。中央駅近くのファストフード店の陰に,寝袋の中に潜り込んで寝ている人をたびたび見かけました。こういう人たちにとって,冬はまさに命を落とす危険性がある大変な季節。行政だけでなく,民間団体も色々と手を打っているようです。

日本が今後お手本にすべき国とも言われるデンマークですが,本当に現実を見ているのかい?と言いたくなるような論調もたくさんあります。もちろん,今の日本よりよいのかもしれませんが。


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なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか

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オリンピック招致 東京敗北の原因は [Denmark]

残念ながら,東京は選ばれませんでした。

リオデジャネイロはよかったですね。南米初の開催で,FIFAワールドカップに続けてのビックイベントの招致成功です。中国,ロシア(冬期),そしてブラジルと,経済が急成長している国々の力を見せつけられる最近のスポーツ事情です。

さて運良く現地にいますので,現地ならではの報告を。

コペンハーゲン市庁舎前の特設会場で決定の瞬間を見ていましたが,発表前からもうリオデジャネイロのムードが漂っていました。発表直前には,シカゴや東京も含めて各候補地のプロモーションビデオ(都市紹介)のダイジェストが流されていたのですが,リオデジャネイロのときは大きな拍手が巻き起こっていました。

それに引き替え日本のビデオの時は…。拍手はほとんどありませんでした。最初に落選したシカゴでも拍手がパラパラ起きていたのに,なぜなのでしょう。

なんとなくここに敗北の理由の1つがあったように思いました。
まったく同じものではなかったのですが,ほぼこれに近いものが会場では流されていました。



じつはこれを見ていて,日本人である私はなぜか涙がじわーっとでてきました。なんでだろうと考えたのですが,たぶん「ああ日本だ」と懐かしく感じたのだと思います。日本を離れて半年,ホームシックはなぜか全くないのですが,やはり日本人として日本らしい風景を映像で見ると,じーんと来るものがあります。

でもデンマーク人からは拍手が起きない。どうしてだろうと思っていると,後ろにいた男性が「スシとゲイシャか」と言って笑っていました(会場で流れたものには舞妓さんか芸子さんが舞を踊っている映像もありました)。この笑いは蔑みではなく,ああまたかみたいなものでした。

そこでふと感じたのが,なるほどものすごいステレオタイプの日本の映像だから,私はじーんときて,デンマーク人には苦笑いなのかもしれない,ということです。以前もお話ししたように、デンマークにはたくさんの寿司屋があり,日本=寿司のイメージはしっかり根付いています。もちろん着物やゲイシャ,あと大学のスタッフなどは茶道の体験まであります(ちなみに教員食堂には丸印に「茶」と書いた缶に入った緑茶まであります)。意外と日本文化は知られています。

そんな中でのこの映像では,日本に対する新しい発見は何もなく,インパクト勝負のオリンピックでは強烈なインプレッションを与えることができなかったのかもしれません。環境というコンセプトも,欧州ではそれほど強いインパクトを与えるものではないですし,これまた意外なのですが日本はものすごい環境技術が進んでいる凄い国というイメージがあるのです(日本ではヨーロッパが環境先進地域のような印象がありますが)。それを訴えても,そりゃそうだろうな,日本でやるのだからという感じなのかもしれません。

名古屋,大阪,そして東京と三連敗してしまった日本のオリンピック誘致。私が生きている間には,もう無理かもしれませんね。私個人としては,閉塞感が漂う日本社会では,このようなイベントで一致団結してムードを変えるということも大事だとは思うのですが。

江戸時代に倹約が叫ばれていたときも,その分お祭りだけは派手にやることでガス抜きをしたと言いますし。
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間寛平ちゃん コペンハーゲン登場 [Denmark]

アースマラソンで世界を走っている関西の至宝,間寛平ちゃん(あえてこう呼ばせていただきます)が昨日コペンハーゲン市内に到着しました。

場所はデンマーク屈指の観光スポット「人魚姫の像」の近く,ゲフィオンの泉です。私も仕事を早く切り上げて,到着予定地に行ってきました。

公式サイトでは現地時間16:30分頃到着とありましたのでそれに合わせていったのですが,到着予定地ではスタッフがまだセレモニーの設営中。その後彼らの指示で応援態勢が整えられ,応援の仕方の説明とリハーサル。なるほど,このために早めに集合させたわけね。

寒かったのと,ちょっと×××な感じがしたので,その応援「セット」の中には加わらず,別の方向から見学することにしました。17:00を過ぎる頃にはほぼ準備も整い,あとは寛平ちゃんの到着を待つばかり。

そうこうするうちに,海沿いから寛平ちゃんが到着です。伴走するのは元マラソンランナーのロザ・モタさんと高橋尚子さん。その後ろに市民ランナー(?)との説明があった人たちが数十人。どどどーっとゴール方面にやってきました。

ただ寛平ちゃんが応援グループと握手したり愛嬌を振りまいたりするものですから,リハーサル通りには行かず,なんかグタグタな状態でゴール。でも寛平ちゃんらしくていい感じでした。
<ゴールの模様はこちら。スタッフがどたばたしている感じが聞こえてきます>


そのあとの記者会見。お約束の質問が続く中,寛平ちゃんは無難にインタビューをこなしていましたが,私の前に立っていたデンマーク国営放送の記者が,その前の「誰が来ようが,東京は(オリンピック誘致合戦に)勝てますよ。大丈夫」みたいな寛平ちゃんのコメントを受けて,次のような質問をしました。

「オバマ大統領がきたりするなど,非常にタフな競争が繰り広げられているが,東京が勝てるというのはどのような理由(根拠)からですか?」

こちらの人は根拠を大切しますので,裏取り質問というか確認質問に過ぎないのですが,日本人からすると,いわゆる希望的観測,がんばります,善処しますに近いコメントなので,こんな質問が出てくるとちょっと詰まってしまいます。

ここで我らが寛平ちゃん,いつものアドリブが苦手な「芸風」(あえてこう書きます)が炸裂。

「アヘアヘウヒハ,アヘウヒハ」

を連発。明石家さんまがその場にいたら,「兄さん,なんですのん?それ。困ったらそれ言えばいいと思ったら大間違いでっせ」とだめ出しをしそうです。

これに困ったのが通訳。機転の利く方なのか,まじめなだけなのかわかりませんが,

「アヘアヘウヒハ」

と通訳。会場は爆笑だったのですが,ここでデンマーク人記者が衝撃の質問。

「意味は?」

そりゃあ聞きたくなりますよね。そしてまた通訳さんがいい味を出します。

「そういう意味です」

その後寛平ちゃんがまた無難な回答をしたのでよかったのですが,デンマーク人記者はこの「アヘアヘウヒハ」をちゃんと理解してくれたのでしょうか。今日にでも会社で使っていてくれるといいのですが。

囲み会見の模様はこちら



明日はいよいよオリンピック開催地が決定されます。現地は歓迎ムードが高まっている,なんてネットの記事もありますが,会場が中心地から離れていることもあり,そんなお祭りムードというわけではありません。ただ二転三転していたオバマ米国大統領の参加が決まり,町中は警察官の数が増えた気はします。

オバマ大統領不参加説が流れたときは,「環境とハトヤマで,東京が勝つんじゃないの」なんて言ってくれている人がいましたが,オバマ大統領参加決定で「オバマだろう。シカゴが勝つよ」と豹変。彼らに投票権はありませんから。

明日は発表の瞬間を,市庁舎広場で見てこようと思っています。
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日本語がブーム? [Denmark]

ひょっとしたら今,ヨーロッパでは日本がブームなのかもしれません。町を歩くとあちこちで、日本文化の影響を受けたものを見かけます。

わかりやすいところではアニメ。あちこちの書店で日本語のアニメ関連の書籍がならんでいましたし、ヘルシンキ(フィンランド)のど真ん中やコペンハーゲン(デンマーク)の人魚姫像のまわりでは、コスプレ大会の帰りと思われるような集団に出くわしました。オーストリアでは「雨宮ハルヒ」と書かれたTシャツが観光地で売られていたりもしました。

噂には聞いていましたが,日本のアニメ文化,サブカルチャーがここまで広がっていることには,少し驚きです。国営漫画喫茶と酷評されている麻生首相のアニメ関連の施策。やり方はともかく方向性は間違っていないかもしれません。

また漢字や日本語(ひらがな)があちこちで使われています。例えばタトゥー。こちらではかなり多くの人がファッションとしてタトゥーを入れているのですが,その図柄に日本語が使われています。ただ私たち日本人からすると「?」という文字も。おそらく文字の形だけで判断しているからなのでしょうが,首筋に大きく「羊」とか,太ももに「雛」と彫られているのをみると,つい笑ってしまいます。

Tシャツなどにも日本語が使われています。オーストリアでは,見晴らしのよい屋上のカフェで気分良く朝食をとっていたら、目の前に座った人の背中に大きく「あると思います」とのプリント。日本で買ったのか,こちらで買ったのかはしりませんが思わず爆笑。

ノルウェーでは胸に大きく「ぞわ」と書かれたTシャツを着た男性。コペンハーゲンの空港では赤地のTシャツの胸に大きく「忠」の文字。どれも日本人のようにシャレで身につけているわけではなく,完全にファッションとして着ているようなのです(「忠」さんはそのTシャツの上におしゃれな黒のジャケットを合わせていました)。

このあたりまでは「???」ではありますが,まだ理解できる範囲なのですが,これは誰か注意してあげたらどうですか、というモノです。

まず1つ目。おしゃれなアパレル商品が並ぶショーケース。その中にあるTシャツです。

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ノルウェーでいきなり『OSAKA』にもぶったまげましたが,近づいてい見ると「んん?」

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国旗 [Denmark]

デンマークにきて素晴らしいなと思う事が2つあります。

1つは国旗が大好きな国民であること。

祝日でもないのに,町のあちらこちらには国旗が掲げられています。また国旗をあしらったグッズや小さな国旗がパックされたものなど,様々な「国旗関連商品」が雑貨店やスーパーマーケットなどで販売されています。これらの商品は色々な方法で使われています。

例えばパーティー会場への案内標識として,バス停から目的地まで小さな国旗が道ばたに立てられます(目的地には当然,たくさんの国旗が)。国民の生活に国旗が溶け込んでいます。

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もう1つは公的仕事への親しみと尊敬。

消防隊員,軍人,警察官といった公的な仕事をしている人たちが,国民にとって極めて身近です。例えば軍人さん。先日ある観光スポット(古城)へ行ったのですが,そこで軍人さんが警備と訓練をしていました。彼らはちょうど撤収作業中で,見晴らしのよい塔の下で作業をしていました。

そこに学校の遠足でやってきたような集団(先生と子どもたち)が塔の上に現れました。子どもたちは迷彩服を着た軍人さんを見かけるとニコニコしながら,(たぶん)「敬礼」と言って塔の下の軍人さんたちに敬礼ポーズです。それを見た軍人さんたちはさすがに返礼はしませんでしたが,照れ笑いを浮かべながらとても嬉しそうでした。はしゃぎながら帰ってくる子どもたちをみて,先生もニコニコしています。

またコペンハーゲンでもっともにぎやかな場所の1つである市庁舎前で,先日消防隊と市民とのふれあいイベントがありました。たくさんの消防車が並び,子どもたちが消防隊のヘルメット(レプリカ)をかぶりながらきらきらとした目で消防隊員に消火器の使い方やはしご車の運転の仕方を習っていました。隊員たちもそれはうれしそうに,そして誇らしげに子供たちに説明をしていました。

日本では,いよいよ重要な選挙がスタートしました。とはいえ、すでに選挙戦は終盤戦。これまでにもマニフェストの発表や党首討論など,各党の論戦ははじまっています。

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デンマークで国際会議 [Denmark]

ちょっとブログの更新をお休みしていましたが,デンマークで開催されていた大きな国際会議を取材していました。

それは「世界サンタクロース会議」。

じつはサンタクロースは一人ではなく、世界中にたくさんの「公認」サンタクロースが存在しています。その公認サンタクロースが年に一回,一番仕事が忙しくない7月下旬にここデンマークに集合して,色々な問題を討議するわけです。

なぜサンタクロース村があるフィンランドではなく,デンマークなのか。それはデンマーク領であるグリーンランドに長老サンタが住んでいて,それを補佐する目的で国際サンタクロース協会ができたからだとか(詳しくはWikipediaを)。

100数十人のサンタや妖精が一堂に会する光景は圧巻です。

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日本からも唯一の公認サンタである山元さんが参加(すでに12回目)。日の丸の入った扇子を振りながら,独特の存在感を示していらっしゃいました(右側のサンタさん)

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またサンタクロースたちもいたずら好きが多く,パレードの途中で数々の悪さをしていきます。

※ストリートパフォーマーのダースベイダーをいじるサンタ軍団

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※ナンパ中(?)のサンタ3020333

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いつものスーパーに異変 [Denmark]

このブログでたびたび取り上げる近所のスーパー。少しちゃかして書いているので,このスーパーをバカにしているのかとお思いかもしれませんが,じつは大好きなお店です。とくにプライベートブランド商品が豊富で,これがまた安いし品質もなかなか。物価高で厳しいデンマーク生活の大きな支えです。

さて昨日,またこのスーパーで面白いことが。トマトを買おうと野菜売り場にいくと,値札のところに謎の紙が。普段は8個で15デンマーククローネ(約300円)という値段が黒板風のボードに改定あるのですが,その値段表示の上に黄色いポストイットが張ってあり,「44」と書いてあります。

??? 以前話題にしたように,デンマークでは数量割引が販促の主流です。まさか44個で15クローネ? 3リットル入りのワインを3箱単位で販売しているからあり得るな。でもさすがにこの店でも44個はないだろう。ひょっとして値上げをして8個で44クローネ? それは高すぎるな。

そこで横を見てみると,他の商品にも同じようなポストイットの紙が。リンゴは52,青リンゴは48とそれぞれ手書きの数字が張られています。そしてその前では店員と思われる少年が,何やらリンゴを数えています。

一応私も経営学者の端くれ,そこでようやくピンと来ました(そんなエラそうなことではないのですが)。

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デンマークは大騒ぎ [Denmark]

大学は今週から夏休みモード。普段は朝8時ぐらいから学生たちがあちらこちあで激しいディスカッションやレポート作成をしているキャンパスも,今日はほとんど人がいません。

さてこの週末,コペンハーゲン市内は大変な騒ぎでした。あちらこちらで激しく鳴り響くクラクション,断続的に聞こえてくる若者たちの絶叫。外に出てみると,異様なデコレーションをしたトラックやバスに乗った20人以上の男女。みな水兵さんのような帽子をかぶって叫び,歌い続けている。

じつはこれ,こちらの高校の卒業イベントなのだそうです。

ここからは私のつたない英語力で,こちらのスタッフに聞いた話なので聞き間違いがあるかとは思いますが,高校を卒業するためには,履修しているすべての科目の厳しい試験にパスする必要があります。その試験にパスできたことの証がこの水兵さんのような帽子で,卒業できた喜びを爆発させるのがこのパレード(?)なのだそうです。

20人ぐらい(1クラス?)が軍用みたいなトラックやバスに乗り込み,市内を叫びながら各生徒の家を回り,家族に報告をするのだそうです。私もアパートの近所で「ゲリラ部隊」が到着したところに遭遇。しばらく待っていると,報告を終えた彼ら彼女たちが出てきました。どうもその子の名前は「リサ」さんのようなのですが,生徒全員が「リーサ,リーサ,リーサ」と叫びながらトラックまで進軍。2階のベランダからはお母さんんと思われる女性がうれしそうな顔で,このゲリラ部隊を見送っていました。そしてトラックのエンジンがかかると一斉に奇声を上げて出発です。

この週末は,このような集団が至る所で出没。すれ違う車もお祝いのクラクションで応えるので,それはもう大騒ぎです。何のことかわからなかった最初は,私は「なんじゃこの連中は」と思ってみていたのですが,理由がわかると態度は一変。彼らが来ると手を挙げて彼らの絶叫に応えていました。

普段は比較的おとなしいデンマークの人たちですが,爆発するとすごいものです。そして何より驚くのが学生たち。よくもまあ長い時間テンションが持続するなあと。朝9時ぐらいから始まって,夜10時半ぐらいまで続いている訳です(1台20人,1家庭15分としても移動時間を加えると10時間以上はかかる)。日本だと最初はともかく,最後は確実にダレてしまいますから。それだけ卒業試験が厳しいということでしょうか。

何はともあれ。学生の皆さん,卒業おめでとう。日本とも仲良くしましょう。

また機会があれば(今日の記事へのアクセス数が多いようなら),写真や動画もアップします。



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意外と日本は知られていない? [Denmark]

デンマークは朝からすごい雨風です。正しく言えば,夕べから続いています。

しかし以前も書いたように,こちらの人はほとんど傘を差しません。昨夜は同僚の家に夕食に招かれたのですが,その帰りもひどい雨。自転車の私は,帰り着いた頃にはプールに飛び込んだ後のような状態でした。しかし周りでは傘をさしている人が本当に少ない。なぜ???

それはさておき,昨夜のお食事会で同僚2人と話していて驚いたことを3つ。

(1)カラオケがもの凄く知られている
(2)寿司以外の日本食が知られていない
(3)豚インフルエンザについて、極めて冷静

まずカラオケ。私も英語は得意ではないので,最初は聞き間違いかと思っていたのですが,会話の中でやたらと「カラオケ」が出てきます。どうやらアメリカ(カリフォルニアやハワイ)でよく見かけるかららしいのですが,ここまで一般名詞化していたとは。もちろん語源は知らなかったので,教えてあげるとえらく感心していました。

次に日本食。デンマークにはかなりのお寿司屋さんがあります。ただ握っている人や経営者が明らかに日本人ではなく,相当「独創的」になっているレストランも多いため,日本人の私からすると「これが寿司屋ねえ」と思うところがあります。しかしそのおかげで「寿司」の認知度は極めて高いものがあります。
ところがそれ以外の日本食についてはあまり知識がないようで,定番の「スキヤキ,テンプラ、シャブシャブ」を挙げても、「なんだそれ」という感じでした。アメリカではメジャーな上記の日本食も,デンマークではそれほどでもないのですね。シャブシャブの語源を説明すると,爆笑していました。「すごい。本当に日本という国はファンタスティックだ」と。

最後に豚インフルエンザ。このインフルエンザについてどのように感じているか聞いたところ,このような答えでした。「北米で何百人も死んでいる。確かに大きな問題だ。しかし通常のインフルエンザによってその何十倍もの人が毎年死んでいる。しかしこれほど騒がない。」「適切にデータを集め,科学的な対応すればよい。」 おっしゃるとおり。

最後にもう一つ。お食事会の集合時間は夜7時30分。終了時間は午前0時。明るい時間の長いデンマークは,やはり宵っ張りでした。


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意外に暑い北欧 [Denmark]

私だけかもしれませんが,北欧=涼しいというイメージを持っていました。

しかしそれは大きな間違い。ここ数日は最高気温が25度前後と,かなり暑くなっています。

さらに日が長い。このブログを書いている現地時間21時30分現在,空の色は日本の夕方ぐらいです。これに自転車通勤が重なりますから,あっという間に肌は真っ黒です。もともと日焼けしやすい体質ではあるのですが,この数日間で,すっかり小麦色です。

そういえばこちらに前,何人の人にデンマークって北極に近いだったっけ」(まあ大阪や東京よりは)とか,「デンマークだとオーロラが見えるかもしれませんね」(ありえません!)なんてことを言われました。馴染みの薄い国のイメージはそのようなものなのかもしれません。

そこで先日,私にアパートを貸してくれている人(彼はナイジェリア人)に,日本のイメージを聞いてみました。すると,とにもかくにも「エレクトロニクス」のイメージだそうです。小さくて,高性能のエレクトロニクスを作っている国という印象が強いらしいです。

それ以外は,と尋ねると「……」でした。彼はデンマーク人の女性と結婚してこちらに住んでおり,なかなか高いインテリジェンスも持っているのですが,日本のイメージはなかなか浮かばないようです。また他の人たちにも聞いてみようと思いますが,定番の「ニンジャ」「サムライ」ぐらいは出てくるかなと期待していたのですが。

でもトルコ人のアシスタント・プロフェッサーは,「日本のニンジャコンテストを知っているか? 何知らない? お前は本当に日本人か?」などと因縁をつけてきましたが(噂通り,トルコ人が日本に対して持っている印象はかなりよいみたいです)。

非常にインターナショナルな都市,デンマーク・コペンハーゲン。これからもっと暑くなっていきそうです。冷房がないのがつらいですが。

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