これがグローバルスタンダード経営の本質か [ビジネス一般]
株主総会集中日の今日,不祥事を引き起こした企業も総会を開催しました。
そのうちの1つソニーに関して,三期連続の赤字ながらトップであるストリンガー会長の年俸がアップしているという記事が。
もちろんストックオプションを行使した場合の理論値であり,現金報酬はダウンしています。ただこれが日本人社長であったり,純粋な日本企業であったらどうだろうと考えてしまいます。
倒産すれば,株式会社であっても社長の個人財産を,それこそ身ぐるみはぐまで奪い取る日本社会。いくら契約といえども,赤字の責任を追及されて減俸を迫られることは間違いないのでは。
それでなくともストリンガー体制になってから,ソニーは完全に普通の企業に成り下がっています。何一つイノベーティブで,社会に変化を起こすような製品は開発できていません。それでいて,個人情報漏洩問題では普通の企業らしい対応は何一つできず,その傷を広げてきました。
その経営トップが責任らしい責任をとらない。一時期日本社会が熱病のように信奉した「グローバルスタンダード経営」。その本質が見えるようなお話のように思います。
なぜアップルの時価総額はソニーの8倍になったのか? ―『会社四季報』で読み解くビジネス数字の秘密
- 作者: 長谷川 正人
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2011/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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