決断の時が迫る出版社と書店 [ビジネスモデル]
書籍だけでなく,今やネット通販の最大手とも言えるアマゾン・ジャパンが,出版社から提供された書籍データを、注文に応じて1冊ずつ印刷、製本して販売するサービスを開始しました。
【読売新聞:オンデマンドで製本…アマゾン・ジャパン】
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20110420-OYT8T00160.htm
関連情報:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000000-sh_mar-sci
顧客の視点に立てば,このようなサービスが大きな魅力であることは言うまでもありません。
とくに学術書の場合,誰もが参考にすべき本でありながら,在庫切れや絶版という例が少なくありません。このサービスが普及すれば,絶版はそれこそ「絶滅」します。
しかし多くの出版社はこれまで,このようなオンデマンドサービスに消極的でした。紙媒体としての書籍にこだわり,一方でその在庫や増刷の負担に耐えきれず,品切れや絶版を繰り返してきました。書籍販売の最大手であるアマゾンのビジネス開始により,出版社にも「そのとき」が迫っています。
加えて書店にも決断の瞬間が迫りつつあります。「百万冊の品揃え」を誇ってみても,規模の面ではアマゾンには絶対に勝てません。このオンデマンドサービスにより,もはや品揃えで勝負することが困難なことが明らかになりました。これからどうやって生き残るのか。書店同士の合従連衡とはまったく次元の違う,新しいビジネスモデルを生み出すのか,それとも転地をはかるのか。ファイナルアンサーの時が迫っています。
※「転地」「事業立地」についてはこちらを⇒
【読売新聞:オンデマンドで製本…アマゾン・ジャパン】
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20110420-OYT8T00160.htm
関連情報:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000000-sh_mar-sci
顧客の視点に立てば,このようなサービスが大きな魅力であることは言うまでもありません。
とくに学術書の場合,誰もが参考にすべき本でありながら,在庫切れや絶版という例が少なくありません。このサービスが普及すれば,絶版はそれこそ「絶滅」します。
しかし多くの出版社はこれまで,このようなオンデマンドサービスに消極的でした。紙媒体としての書籍にこだわり,一方でその在庫や増刷の負担に耐えきれず,品切れや絶版を繰り返してきました。書籍販売の最大手であるアマゾンのビジネス開始により,出版社にも「そのとき」が迫っています。
加えて書店にも決断の瞬間が迫りつつあります。「百万冊の品揃え」を誇ってみても,規模の面ではアマゾンには絶対に勝てません。このオンデマンドサービスにより,もはや品揃えで勝負することが困難なことが明らかになりました。これからどうやって生き残るのか。書店同士の合従連衡とはまったく次元の違う,新しいビジネスモデルを生み出すのか,それとも転地をはかるのか。ファイナルアンサーの時が迫っています。
※「転地」「事業立地」についてはこちらを⇒
「競争優位」のシステム―事業戦略の静かな革命 (PHP新書)
- 作者: 加護野 忠男
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1999/10
- メディア: 新書
2011-04-20 16:35
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