自転車専用レーンで売上ダウン？：水野学　研究室通信：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

自転車専用レーンで売上ダウン？　[ビジネス一般] [編集]

１年間住んでいたデンマークでは，自転車専用レーンがしっかり整備されていて，本当に快適でした。日本でもこの制度を取り入れればよいのにと思っていたのですが，興味深い記事が。

【読売新聞：商店街の売り上げ減らした自転車専用レーン】
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110127-OYT1T00337.htm

記事の書き方がうまくないので，どういうことなのかよくわからないのですが，ポイントは２つ。

１．歩行者，自転車ともに通行量が減った
２．自転車専用レーンのために「常識化」していたお店の前での駐車が困難になった

２番目については，これは仕方のないこと。今までの「違法」状態を解消すべきであって自転車専用レーンを否定する理由にはなりません。

問題は１番目。とくになぜ歩行者の数が減ったのかは大変気になります。専用レーン設置に対する満足度は高いようですから，ひょっとしたら別の要因（例えば天候など）が通行量の減少をもたらしたのかもしれません。

ただ今後社会の高齢化が進む中，自転車専用レーンの設置は重要な問題のように思います。あまりニュースにはなっていませんが，自転車が引き起こしている人身事故は決して少ない数ではありません。お年寄りが増える中，今のように自転車が歩道を猛スピードで走っている状況はあまりに危険です。

自転車も立派な「車両」です。歩行者と区別して，そしてちゃんと左側通行を徹底させることが大切だと思います。何かと批判の多い道路建設。どうせなら車だけでなく自転車専用レーンも，ということで特定財源を使えば，景気対策にも，そして環境対策にも貢献できるのでは？