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日本はどうして元気がないのか [ビジネス一般]

今日は成人の日。テレビでは成人式にまつわる話題を色々と特集しています。

ある番組では、今年はバブル崩壊からちょうど20年目。バブル崩壊の年に生まれた子供が成人式を迎えたという切り口で,彼ら,彼女らの価値観や生活について特集を組んでいました。

そんな中で,ある大学生にスポットが当てられていました。ワンルームマンションに1人で住み,家具や家電製品の多くはおしゃれですがリサイクルショップで購入。食事はほとんど自炊。たまの贅沢は彼女との外食。これが「失われた20年」を過ごした子供たちの今を象徴しているそうです。

しかしこれって、今に始まったことなのでしょうか。この彼の生活は,少なくとも私の大学時代よりも数倍よい生活をしています。親からの仕送りに頼る中で,住んでいるところは7階建ての3階なのに,なぜか雨が降ると雨漏りするような汚いアパート。食事は当然自炊。月末になると米と納豆だけとか,食パンだけなどという生活は当たり前でした。家具についてもリサイクルショップどころか,先輩からのお下がりだったりというのが普通でした。たまの贅沢と言えば,近所の定食屋で700円の唐揚げ定食に,おかわり自由のご飯で腹一杯になるか,食べ放題の焼き肉屋へ友達といって,店員が嫌がるほどおかわりをする。こんなことぐらいでした。

程度の差はあるものの,私のようなバブル末期(就職はバブル崩壊後1期生)であっても,こういう生活をしていた人が周りでは当たり前でした。トレンディドラマ(死語!)のような生活をしている人の方が,むしろレアケースでした。


東京ラブストーリー DVD BOX

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  • 出版社/メーカー: フジテレビ
  • メディア: DVD



そう考えると,バブル崩壊の影響で若者たちの価値観が変化しているとか,消費傾向が変わってきているとかという話も,本当なのかと思ってしまいます。

日本のメディアは,ネガティブなニュースとそれにラベリングをするのが大好きです。それが本当に今だけの現象なのか,それを無批判に信じ込んでしまう私たちも悪いのですが,こういうことと続けていくと日本はどんどん元気がなくなるような気がします。


かつてある雑誌でコメントしたことがあるのですが,ワーキングプア,ジャパン・シンドローム,孤族。世の中の一部,それもマイナス部分にだけ焦点をあてて,それがいかにも世の中の大勢であるかのような論調こそが,日本や日本人の元気を失わせている心理的要因となっているような気がしてしかたありません。


marie claire (マリ・クレール) 2009年 05月号 [雑誌]

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アシェット婦人画報社
  • 発売日: 2009/03/28
  • メディア: 雑誌




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