ヤクルト容器の立体商標

ブログを再開した途端に、体調不良。ついには入院しておりました。

それはさておき，「立体商標」の問題。

商品や包装の形状に商標を認めようとするものですが，ヤクルトの入れ物がその立体商標として認められました。

【日本経済新聞：ヤクルトの容器は「立体商標」　知的財産高裁】
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381949EE3E4E2EA958DE3E4E3E3E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2

確かにこの形，ロゴが入っていなくても「ヤクルト」であると認識できます。



他にも「コカ・コーラのビン」も立体商標として認められていますが，その一方でお菓子の「ひよこ」はダメだそうです。その基準がもう一つよくわかりませんが，類似商品にとってみれば戦々恐々でしょう。

実際にヤクルトと形状が似ている商品はたくさんあります。今のところヤクルト本社は，今回の件を使って類似商品を駆逐するつもりはないそうですが，権利と市場の広がりという問題は難しいものがあります。

先行者の権利はしっかりと保護されるべきですが，その一方で権利を必要以上に主張しすぎると市場が育たないという問題も生じます。類似品も含めて，色々な商品が市場に登場し，競争するからこそ市場全体が活性化していくのも事実です。

物事には必ず裏と表，よい面と悪い面があります。一方ばかりをみることなく，両面をきちんと見極めていくことが大切です。