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売れ残りと売り逃し [ビジネスモデル]

好調が続くユニクロですが、1月の売上高は前年同月比7.2%減だそうです。ついにユニクロまでも失速か?と思いきや,理由は「売れすぎ」だそうです。

【朝日新聞:ユニクロ売上高、1月は7.2%減 冬物の在庫薄が響く】
http://www.asahi.com/business/update/0202/TKY201002020306.html

要するにヒートテックなどの売れ筋冬物商品が12月までに売れすぎ,1月は売るものがなくなってしまったということ。うらやましい話なのかもしれませんが,やはり売り逃しというのは由々しき問題です。

このご時世なので,在庫という目に見える損失ばかりに注意が向いがちで,あれば売れたはずの損,つまり売り逃しという「目に見えない」損失にはどうしても無頓着になってしまいます。

売り逃しはその時得られるはずの売上げを失っただけではなく,その店にお客さんがもう足を運ばなくなるかもしれないというリスクも伴います。「どうせ欲しいサイズは売り切れだろ」という気持ちを持たれてしまうからです。実際私もユニクロのある店舗に関しては,いつ言っても欲しいサイズがないので,あるときからぱったりと行かなくなりました。

セブンイレブンが高業績であった1つの理由として,この売り逃しロスの削減が指摘されていました。



売り逃しの危険性をあまり甘く見てはいけません。


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ただ,売上げを最大化するだけが企業の使命ではありません。江戸っ子のように,その日のメシとうまい酒が飲めるカネが稼げりゃいいやあという生き方もありでしょう。ここデンマークにいるとなんとなくそれを感じます。小売業,とくに衣料品の「売り逃し」は凄まじいのではないでしょうか。

今日も気温がマイナス3度だったりするのですが,厚手のコートがほとんどない衣料品店が多数あります。季節を先取りするのがファッション業界なのでしょうが,それでも日本人からすればまだまだ厚手のコートが売れそうなものなのですから,補充したくなります。でもいいんでしょうね。予定数が売れればそれで。
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