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1995年1月17日 [エッセイ]

15回目です。もうなのか、まだなのか。人によって思いは違いますが,あれから15年です。

15年たった今でも,あの日の朝のことは鮮明に覚えています。

なぜかあの時刻の数分前に目覚め,天井と床が交互に動いていくあの時刻には,必死に食器棚を抑えていました。揺れが収まった瞬間に実家の親に電話をかけ,これはただ事ではない,しらばらく電話はつながらないと思うけど無事だから安心してと伝えたこと。

そしてその朝からしばらくの間,本当に衝撃的でつらい日々が続きました。

町中からミネラルウォーターが消えた光景。

当時勤めていた会社の同僚に救援物資を運ぶために担いでいった,大きなリュックサックの重み。同僚を待っていた駅で聞いた遠くのサイレン。

空から見た長田区周辺の焼け跡。

書きながらもまた,涙がこぼれてきます。

あの日の出来事は私の人生観を大きく変えました。

異国からではありますが,改めてあの日の犠牲者の方々に哀悼の意を表します。
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