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本気のようです。コンビニ規制 [環境問題]

一つのブームが起きると,完全に思考停止に陥る日本人,とくに役人の悪い癖が典型的に現れた例ではないでしょうか。過日お話したコンビニの24時間営業に対する規制問題(http://d-mizuno.blog.so-net.ne.jp/archive/20080620)ですが,他の自治体も次々に名乗りをあげ始めています。

【朝日新聞】http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY200806290174.html

この記事によれば,すでに10自治体が規制をすでに検討,もしくはこれから検討に入るそうです。この流れはまだまだ続くかもしれません。

それにしても日本人はなぜこうも一つの方向に突っ走るのでしょう。この国をどうしたいのか,私たちはいかに生きるべきなのかという本質の議論を忘れて,まずは「世界が温暖化防止に向かっているから」「サミットがあるから」という,人の目,世界の目を気にしての行動があまりにも多すぎます。

前回も書きましたが,コンビニの社会的役割を考えたとき,本当に深夜営業を規制することは正しいのか,もっと議論すべきです。国や地方自治体,そして金融機関などが削減してきた住民,顧客サービスの一部を,コンビニが代替している側面は否定できないのですから,もっと慎重な議論があってしかるべきです。

今回の記事では,他の24時間サービスや雇用問題への影響も指摘されていますが,このようなもっと多面的な議論をすべきでしょう。このブログで繰り返し批判していますが,環境問題はあまりに「温暖化」「CO2」「リサイクル」という3つのテーマに単純化されすぎです。水の問題,食料の問題,土壌汚染の問題など,環境問題とはもっと複合的で,考えるべきことはたくさんあります。

それ以前に,地球温暖化が本当に進行しているのか,どれくらい深刻なのかというもそもそも論はもはや語られなくなってきています。温暖化で海面が上昇するだの,その象徴として南太平洋の小島国家ツバルが水没するという話だのは,少しでも知識がある人であれば疑問符がついている話なのです。

また私がよく引用する武田先生が使われる例えですが,かつて地球を支配した恐竜の化石はカナダあたりでも発見されています。これはあれだけ(今は)寒い地域に,は虫類が住んでいたと言うこと。つまり長いスパンで考えたとき,今は温暖化でもなんでもなく,赤道ベルト周辺に生物が集中している今はむしろ「氷河期」だと考えることも可能なわけです(もちろん,自然現象ではなく人間の所作として引き起こされた温暖化という点は問題視すべきでしょうが)。

それなのに「温暖化」を錦の御旗として掲げて,他の問題には目もくれないで突き進む。そしてそれに異議を唱える人や企業はバッシングする。一部で環境ファシズムという言葉が使われる所以でしょう。違和感どころか,恐ろしさも覚えます。

かつて,ひょっとした今でもとんでもない健康被害をもたらすと信じられている,ダイオキシン問題。あの間違った話のせいで,私たちは多額の税金を新設のゴミ処理施設に払う羽目になりました。家の庭でたき火をすることさえも許されないおかしな社会を作ってしまいました。

※ダイオキシンを今でも猛毒と思っている人は「ダイオキシン」や「セベソ」などで検索してみてください。とくにセベソ事件で生じた妊婦さんたちの悲劇は,私たちは十分反省すべきです。

なにやら話が大げさになりましたが,本気で環境問題に取り組むのであれば,もっと本質的な議論を速やかにおこない,そしてもっと包括的な「科学的」取り組みをすべきです。

対処療法にこだわるのであれば,まずは深夜残業と居酒屋タクシーをおやめになったらどうなのでしょう。両方ともCO2を大量に発生させていますよ。それとテレビの深夜番組も。


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