SSブログ

「バチあたり」「たたり」は死語? 変わる価値観 [ビジネス一般]

全国で石仏や石像の盗難や破壊事件が次々に起きているそうです。

【読売新聞】http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080307-OYT1T00389.htm?from=main5

記事の中にある国学院大学の先生の分析はもう一つしっくり来ませんが,私たちがあたりまえに持っていた「バチがあたる」とか「祟り」といった「恐れの文化」がなくなりつつあることは事実のようです。私が子供の頃は,例えばお地蔵様の前でゴミを落としても「あっ,お地蔵様に怒られる」と急いで拾ったものです。記事にあるような仏像を盗んだり,壊したりなどは恐ろしくてとてもできるものではありませんでした。

かなり以前より,日本人のメンタリティや価値観,そして行動様式が変化していると言われています。以前このブログでも書きましたが,「世間の目」による社会規範の維持ができなくなってきていることや,モンスター×××という言葉で表現されることの多い,過度な権利意識などがそれにあたります。

周りを気にすることや遠慮すること,罰則がなくてもきちんとするといった行動は,それが良い悪いではなく「日本人らしさ」を示すものでした。そしてその日本人らしさに合わせた経営管理体制や顧客との関係づくりがなされてきました。

これが大きく変化してきている以上,従来の体制もまた大きく変化していかざるを得ません。例えばコールセンター(お客様窓口)のあり方は,近年劇的に変化してきていると言われています。単にお客様からのクレームを受けていればよい時代は終わっており,対応を間違えるとその企業が吹っ飛ぶぐらい大切なポジションとなってきているわけです。

マーケティングでは消費者調査をよくやりますが,テレビの視聴時間がどうなったとか,可処分所得が増えた減ったといった,近視眼的なものが大半です。しかしこのような消費者のもっと根っこの部分にある価値観や意識,規範といったものもしっかりととらえる必要があるように思います。これらの変化は微細にしてゆっくりと進行しますが,企業のあり方を根こそぎ変える可能性もはらんでいるわけですから。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。