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重要なのは「額」ではなく「パフォーマンス」 [ビジネス一般]

国会議員1人あたりにかかる経費は,約3億1千万円だそうです。
詳しい記事はここ; http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071109-00000160-mai-pol

この種のお話は,つねに「額」が問題になりますが,重要なのはパフォーマンスです。

もっとも程度の低い議論としては,「庶民の給与が上がらない中,国会議員は…」というもの。もう少しましな話でも「費用に見合った活動をしてもらいたいものです」という程度です。

肝心なことはコストに見合ったパフォーマンス=コスト・パフォーマンス(CP)をどうやって評価するのかという基準作りです。「費用に見合った活動をしている/していない」ではいつまで経っても議論は噛み合いません。大手マスコミも,このような記事を掲載するのであれば,独自にCP基準でも作り,その算出結果もセットで主張すればよいのですが。

このようなお話は,じつはビジネスの現場でもよくおきます。私は研修の講師として招かれたとき,よくこんな話をします。「マーケティング部門と財務部門は不倶戴天の敵同士なのですよ。財務部門は3千万円の経費の中で,利益を最大化できるように考えろと言います。これに対してマーケティングは10億円稼ぐから9億円使わせろという発想ですから。」。

自分のコンサル時代の経験を踏まえた,半分冗談で,半分本気の話なのですが,財務部門はマーケティング部門を目の敵にするところがあります。財務部門はマーケティング部門の「経費」に対して,断続的に削減を迫ってくるからです。彼らにすれば,私たちマーケティング部隊はジャブジャブお金を使い続ける道楽息子なのかもしれません。

しかし道楽息子にも言い分はあります。ただ削れ削れではなく,ちゃんとパフォーマンスも評価しろと。売上げに貢献できなくても,会社ブランドの向上にも貢献しているじゃないか。社員の士気にも影響するぞと(もちろん多くは私たちマーケターの言い訳であることは十分承知しています)。それに何よりも,俺たちの活動は「コスト」ではない「投資」なんだと。

支出は「コスト」だけでなく,「投資」でもあること。コストという「額」だけでなく,「パフォーマンス」とのバランスが重要であること。そしてその評価は「率」や「額」だけでなく,もっと納得性のある多様さが必要であること。これをしっかり考えなくては。


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