アマゾン・楽天・ヤフー①

アマゾンが仮想商店街事業に参入してきます。http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070424i314.htm
ネット書店としては圧倒的な強さを発揮している同社ですが，そのインフラを使ってこの領域にも本格参戦です。楽天はＴＢＳとごちゃごちゃしている場合ではなくなってきました。

ビジネスモデルの視点からみると，アマゾンが提供する機能はどうやら２つのようです。1つは利用者が商品を口コミで紹介する「アフィリエイト機能」。もう１つは商品代金をクレジットカードなどで支払う「決済機能」です。

私が思うに，これからのビジネスにおいて重要となってくるものは「決済機能」です。例えば携帯電話に電子マネー機能が搭載されたり，ＪＲや私鉄がスイカだピタパだと次々に電子カード決済サービスを開始していますが，これはすべて決済機能の主導権を握ろうとするものです。簡単に言えば，お財布の役割を誰が担うのか。もちろん中身は自分で稼がないとダメですが，どのお財布の中に入れるのか，お買いのものの際，どのお財布を開くのかをめぐっての戦いです。

なぜこれが重要なのでしょう。現代に生きている人は全員，貨幣経済の中に暮らしています。お金を払うことなく，いかなるサービスを手にすることもできません。つまり水を飲むのと同じように，一日に何度もお財布をひらくわけです。水を支配する人が色々な意味で強くなる。これと同じです。

すでにアマゾンはお財布を支配するノウハウを持っています。これを活用して仮想商店街事業を押さえようとしているのですが，果たしてうまくいくでしょうか？　（続く）

アマゾンのビジネスモデルを知りたい人はこれがオススメ。

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